Vinyl Record Reviews
SuRealは、Stuart Langelaan、Rohan Heath、Steve Longの3人によるユニットだ。2000年に英国のレーベルCreamからシングル「You Take My Breath Away」をリリースしていて、この曲で名前が知られている。
SuRealの代表曲として挙げられるのが「You Take My Breath Away」だ。全英チャートでは最高15位を記録しており、当時のトランス・シーンでも広く流通した楽曲として扱われている。現在もトランスのアンセムの一つとして語られることがある。
この曲は、オリジナル版に加えてリミックスの存在も大きい。リリース時には2つのリミックスが注目されていて、ひとつは「Lange」名義のソロ・アーティストによるもの、もうひとつはTiëstoによるものだ。
ここで面白いのは、「Lange」名義のアーティストが、SuRealのメンバーであるStuart Langelaan本人だという点だ。つまり、自分が属するユニットの楽曲を、自分の別名義でリミックスしていたことになる。
この形は、クラブ・ミュージックの制作現場では珍しくない流れではあるが、SuRealの場合はその関係がはっきり見える例として興味深い。オリジナル曲と別名義のリミックスが同じ作品内に並んでいるので、制作のつながりがそのまま音源に反映されている。
もう一つのリミックスを担当したTiëstoは、当時まだ台頭期にあった。後年の世界的な活躍を考えると、この時期の仕事は彼の初期キャリアをたどるうえでの一例としても見ておける。
結果として、「You Take My Breath Away」はオリジナルと2つのリミックスがそろったことで、広く支持を集めた。楽曲そのものに加えて、当時のトランス・シーンで活動していた制作陣の動きも含めて記録されている。
SuRealの名前でまず押さえたいのは、「You Take My Breath Away」が単独のヒット曲としてだけでなく、リミックス込みでトランス・シーンに残っていることだ。特に、Lange名義のStuart Langelaanによるセルフ・リミックスの構図と、Tiëstoの初期仕事が同じ作品に入っている点は、当時のシーンの動きをそのまま映している。
活動歴の情報は多くないが、少なくともこの1曲を通して、SuRealは2000年前後のUKトランスを語るうえで触れられるユニットとして位置づけられている。
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