Delegation - The Promise Of Love (1977)
Delegation『The Promise Of Love』とは
Delegationの『The Promise Of Love』は、1977年にUS盤としてリリースされた作品で、ソウル・ファンクの流れの中にディスコの感触も取り込んだアルバムだ。バーミンガム出身の英国ソウル・ヴォーカル・グループであるDelegationは、1976年結成。Ricky Bailey、Ray Patterson、Len Coleyを中心に始まり、のちに編成を変えながら活動を続けた。グループ全体を通して、英国のソングライター/プロデューサー、Ken Goldが主導したことでも知られている。
このアルバムは、Delegationが後年ヒットを重ねていく前段階の重要な一枚として位置づけられる。のちの代表曲「Where Is The Love (We Used To Know)」「Oh Honey」「Put A Little Love On Me」「You And I」「Heartache No. 9」へとつながる、初期のグループ像が見えやすい作品だ。ソウル・コーラスのまとまりと、当時のダンス・ミュージック寄りのリズム感が同居しているところが、この時期のDelegationらしさになっている。
US盤としての特徴
このUS盤はShadybrook Recordsからのリリースで、カタログ番号はSB-010。Shadybrookは1974年にベヴァリー・ヒルズで設立されたアメリカのレーベルで、Janus Recordsを通じて流通していた。レーベル表記や流通経路からも、英国グループの作品をアメリカ市場へ届けるための盤であることが分かる。クレジット面では、録音がLansdowne Studios、Marquee Studios、Roundhouse Studiosで行われ、出版はScreen Gems/EMI Music Ltd.とArista Music Inc./State Music Ltd.が分担している。
ジャケットやラベルには、グループ名の表記に細かな違いがある。こうした表記差は当時のプレスや流通ルートの違いを感じさせる部分で、コレクターの目線では見逃しにくいポイントになっている。なお、ここで扱っているのは1977年のオリジナル作品としての『The Promise Of Love』だ。
アルバム全体の印象
聴き進めると、まず印象に残るのはヴォーカルの整い方だ。男性コーラスを軸にしながら、メロディの輪郭をきちんと前へ出していく作りで、派手な展開よりもフレーズの運びで聴かせるタイプに寄っている。リズム面ではファンクの跳ね方を保ちつつ、ディスコの流れに接続できる直線的なビート感もある。結果として、ソウルの歌心とダンス・ミュージックの実用性が同じ土俵に乗っている感じがある。
同時代の英国ソウル/ディスコ周辺と比べると、Delegationは演奏の厚みよりも歌の重なりで引っ張る場面が多い。アメリカ側のファンク・バンドのような強いグルーヴ一辺倒ではなく、コーラスの配置やメロディの流れで曲の印象を作っていくのが特徴だ。ここがのちのヒット曲群にもつながる、グループの基本線になっている。
注目曲「The Promise Of Love」
タイトル曲「The Promise Of Love」は、このアルバムの性格を端的に示す中心曲だ。タイトルにある“Promise”の言葉どおり、恋愛感情をまっすぐに置きながら、感情を過度に煽らず、コーラスの積み重ねで温度を上げていく作りになっている。Delegationの初期作らしい、歌のまとまりで押すタイプの楽曲だ。リズムの骨格は軽快だが、声の配置によって芯がぶれない。ソウル・グループとしての基礎体力が見えやすい一曲と言える。
この曲を聴くと、後年の「Oh Honey」や「Where Is The Love (We Used To Know)」に通じる、耳なじみのよいメロディ処理の原型も感じられる。派手なフックだけでなく、フレーズのつなぎ方にきちんと気を配っているので、アルバムの中でも軸になっている。
注目曲とアルバム内の流れ
収録曲全体を見ると、A面・B面を通して、ソウル寄りの曲とファンク寄りの曲がバランスよく並んでいる構成だ。クレジット上でも一部の楽曲は出版権が異なっており、曲ごとに作りの幅を持たせていることが分かる。グループのコーラスを前面に出す曲では、声の重なりがそのままアレンジの主役になっている一方、リズム主体の曲ではベースとドラムの推進力が先に立つ。アルバムとしては、その切り替えが比較的自然だ。
特にこの時期のDelegationは、のちにシングルで大きく知られるようになる甘いメロディ路線と、70年代後半のダンス・フロアに接続する機能性の両方を持っている。その意味で『The Promise Of Love』は、単なる初期作ではなく、グループの後年の代表曲群へ続く入口として聴ける作品だ。
まとめ
『The Promise Of Love』は、Delegationの初期像を知るうえで分かりやすい1977年作だ。英国発のソウル・ヴォーカル・グループらしい整ったコーラス、ファンクとディスコの中間にあるリズム感、そしてのちのヒット曲へつながるメロディの作り方が、すでにこの時点で見えている。US盤として流通したことも含め、70年代後半のソウル/ディスコの国際的な広がりを示す一枚でもある。
トラックリスト
- A1 The Promise Of Love 3:34
- A2 You've Been Doing Me Wrong 3:49
- A3 Mr. Heartbreak 4:21
- A4 Let Me Take You To The Sun 4:04
- A5 Back Door Love 2:52
- B1 Where Is The Love (We Used To Know) 4:02
- B2 Soul Trippin' 3:54
- B3 Oh Honey 4:07
- B4 Someone Oughta Write A Song (About You Baby) 5:43
- B5 Love Is Like A Fire 3:19
動画
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Delegation - Oh Honey
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Delegation - The Promise Of Love
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Delegation (Usa, 1977) - The Promise of Love (Full Album)