Vinyl Record Reviews
Albatrossは、アメリカ・イリノイ州ロックフォードで1971年に結成されたシンフォニック・プログレッシブ・ロック・バンドだ。メンバーは、キーボードのMark Dahlgren、リードギターのPaul Roe、ベースのJoe Guarino、パーカッションのDana Williams、ヴォーカルのMike Novakで構成されている。
同じロックフォード出身のCheap Trickと同時期に活動を始めたバンドとしても知られている。活動の中心は1970年代前半から中盤にかけてで、1977年に解散している。
Albatrossのサウンドは、Yes、Flash、Emerson, Lake & Palmerといった当時のイギリス勢のシンフォニック・プログレッシブ・ロックからの影響が大きい。ウェブ上の紹介でも、そうした流れを踏まえたシンフォニック・プログレッシブ・ロック・バンドとして扱われている。
とくにMark Dahlgrenのキーボードがバンドの軸になっていて、メロトロン、オルガン、シンセサイザーを使った演奏が特徴的だ。ギターとシンセサイザーの掛け合いを含む、やや実験的なパートも聴きどころとして挙げられている。
Albatrossが残した作品は、1975年にレコーディングされ、1976年に自主レーベルAnvil Recordsから発表されたセルフタイトルのアルバム1枚だけだ。プレス数は約1000枚程度とされていて、長くレア盤として扱われてきた。
このアルバムは、バンドの活動期間や作品数の少なさもあって、コレクターのあいだで注目されてきた。後年には日本でCD化され、2014年にはオーストラリアのレーベルからも再発されている。
Albatrossは、アメリカ中西部のプログレッシブ・ロックを追うときに外しにくい存在だ。大きなディスコグラフィーを持つバンドではないが、1970年代のシンフォニック・プログレの影響をアメリカのローカルシーンでどう消化したかを示す例として、今も参照されている。
作品数は少ないものの、キーボードを中心にした構成や、英プログレ由来の展開を取り入れた演奏が確認できるので、その点に関心がある人にはチェックしやすいバンドだ。