Vinyl Record Reviews
Alice Island Bandは、UKのフォーク・グループとして知られている。中心人物はティム・フィリップスで、ヴォーカル、ギター、エレキベース、クラリネット、バンジュレレ、ピアノ、タンバリンなどを担当した。ほかにキース・ヒューズ(ピアノ、ハーモニウム)、シニー・ローリー(ヴォーカル、ギター、タンバリン)らが参加している。
登録上のジャンルはPop、Folk、World、& Countryで、スタイルはFolk、Balladに分類されている。実際の音源でも、フォークを土台にした曲作りが中心で、バラッド寄りの楽曲も含まれている。ティム・フィリップスが複数の楽器を担当している点からも、編成の幅を使った作りになっていることがうかがえる。
Alice Island Bandの唯一のアルバムは『Splendid Isolation』。全14曲を収録し、1968年に構想された楽曲も含まれている。1974年12月にプライベート・プレスとして自主制作された作品で、当時のインボイスには1000枚と記載されていたが、Warren Soundsの記録では実際の製造数は100枚だったことが後に判明している。
この少なさから、『Splendid Isolation』はUKフォークのプライベート・プレス盤の中でもレア盤として扱われている。オークションでは600ポンドを超える価格がつくこともある。
長く入手困難な状態が続いていたが、2019年にスペインのWah Wah Recordsがオリジナルのマスターテープからリマスターした正式な再発盤をリリースしている。これで、オリジナル盤を探しにくかった状況はかなり変わった。
中心人物のティム・フィリップスは、1968年にソロ名義のアルバム『The Giant Tortoise』も制作している。こちらは20枚だけプレスされたとされ、Alice Island Band周辺のプロジェクトの一つとして挙げられている。