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Alphavilleは、1982年にドイツ・ミュンスターで結成されたシンセポップ・バンドだ。中心人物はボーカルのマリアン・ゴールドで、本名はハルトヴィヒ・シールバウム。ベルンハルト・ロイドとともに1981年末の即席共演プロジェクト「Nelson Community」に参加したことが、バンド結成のきっかけになっている。
当初は「Forever Young」という名前で活動していたが、後に映画『Alphaville』から着想を得て現在のバンド名に変更した。名前の由来は、作品の世界観とバンドの方向性が重なっていたためだとされている。
結成当初は、ゴールド、ベルンハルト・ロイド、フランク・メルテンスの3人編成だった。1984年にデビュー・アルバム『Forever Young』を発表し、ここで広く知られるようになる。続く1986年の『Afternoons In Utopia』では、前作よりも実験的で陰影のあるサウンドへと寄せている。この時期にフランク・メルテンスが脱退し、1985年にはリッキー・エコレット(ウルフガング・ノイハウス)が加わった。
その後も活動は止まらず、『The Breathtaking Blue』(1989年)を発表。1990年代にはゴールドがソロ活動も並行しながら、『So Long Celeste』(1992年)、『United』(1996年)をリリースしている。バンドとしては『Prostitute』(1994年)、『Salvation』(1997年)、『CrazyShow』(2003年)、『Catching Rays On Giant』(2010年)、『Strange Attractor』(2017年)と、長い間コンスタントに新作を出し続けてきた。
現在も活動は継続していて、ライブ活動や初期アルバムのリマスター再発も行っている。結成から40年以上経った今も、マリアン・ゴールドがバンドを牽引している。
Alphavilleの基本はシンセポップだ。電子音を軸にした編成で、メロディを前に出した楽曲が多い。初期の代表作『Forever Young』は、バンドの名前と同じく、彼らの出発点を示す作品として扱われている。
2作目『Afternoons In Utopia』では、より実験的な方向に進んでいる。以後の作品でも、単純なヒット志向だけでなく、音の作り込みや曲ごとの表情の違いが見える。シンセポップの枠の中で、時期ごとにアレンジや質感を変えてきたバンドとして整理できる。
Alphavilleは、初期のヒット曲だけで語られることもあるが、実際には長く活動を続けながら作品を積み重ねてきたバンドだ。結成時のメンバー変遷や、アルバムごとに少しずつ変わる音の作り方を追うと、シンセポップの初期から現在までの流れが見えやすい。
代表曲を入口にして聴き始めてもいいし、1980年代後半の作品からたどっていくのも面白い。初期作の再発や近年のライブ活動も含めて、今もアクセスしやすい存在として残っている。