Vinyl Record Reviews
Bobby Thurstonは、1954年生まれのアメリカ出身のソウル/ディスコ・シンガーだ。ワシントンD.C.で生まれ、高校時代には「Spectrum Ltd.」というグループでコンガ奏者兼シンガーとして活動を始めた。その後はリード・ヴォーカルも担当するようになり、音楽活動と並行して国務省で働いていた時期もあった。
転機になったのは、ライブを見たソングライター/プロデューサーのWillie LesterとRodney Brownに見出されたことだ。2人はフィラデルフィア・インターナショナル・レコード系の流れを意識したアーティストを集めようとしており、Bobby Thurstonはその一員として契約した。
1978年には、キーボード奏者でアレンジャーのAl Johnsonの助力を受けて、デビュー作『Sweetest Piece of the Pie』を発表した。この作品では、滑らかなフィリー・ソウル寄りのサウンドが前面に出ている。
その後、Bobby ThurstonはPrelude Recordsに移籍し、作風もよりディスコ寄りになっていく。1980年に発表した「You Got What It Takes」と「Check Out the Groove」は両面ヒットとしてクラブで広く流れた。これらを収録したアルバム『You Got What It Takes』は、彼の中で最も売れた作品として知られている。
なお「You Got What It Takes」は、オランダのディスコ・レーベルRams Horn Recordsにとって最初のリリース作品でもあった。レーベルの初回リリースと結びついている点でも、記録に残る曲になっている。
1981年には『The Main Attraction』を発表しているが、前作ほどの成果にはつながらなかった。その後はディスコ・ブームの終息もあり、表立った活動は少なくなっていく。