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Castanarcは、イギリス・ドンカスター出身のプログレッシブ・ロック・バンドだ。中心人物は、ヴォーカルのマーク・ホリデイとキーボード奏者デヴィッド・パウエルで、1983年に幼馴染同士で結成された。
1984年にはデビュー・アルバム『Journey To The East』を発表している。この作品は、当時広がり始めていたネオプログレの初期の流れの中で評価を受けた。バンドはこの時期から、演奏の派手さを前面に出すタイプというより、メロディを軸にした構成で存在感を示していた。
1988年にはギタリストのリック・バーンズが加入し、セカンド・アルバム『Rude Politics』をRCAレコードからリリースした。その後も活動は続き、長い空白を経て再結成に至る。2021年には『The Sea Of Broken Vows』を発表しており、現在も活動が続いている。
Castanarcの音楽は、プログレッシブ・ロックの中でも旋律を重視した作りが目立つ。パウエルのキーボードとポール・アインソンのギターが曲の骨格を作り、ホリデイのヴォーカルがその上に乗る形だ。ホリデイの歌い方は、ジョン・アンダーソンを思わせる滑らかさがあると紹介されることが多い。
同時代の他のネオプログレ・バンドが、複雑な展開やダイナミックな演奏を強く打ち出していたのに対し、Castanarcはより流麗で瞑想的な方向に寄っていた。曲の中では、キーボードの音色とギターのフレーズがきれいに組み合わさる場面が多く、メロディック・プログレとしての性格がはっきりしている。
現在までに知られているメンバーには、Rick Burns、Pat Mount、David Powell、Sam Pulled、Paul Ineson、Neil Duty、Dave Kirkland、Mark Holiday、Vincenzo Lammi、Dave Richie、Pete Robinson、Rob Clarkがいる。結成時の中心はMark HolidayとDavid Powellで、後にRick Burnsが加わった流れが確認できる。
Castanarcは、UKプログレ史の中では大きく取り上げられる存在ではないが、ネオプログレ初期の動きの中で一定の評価を受けたバンドとして記録されている。派手な技巧よりも、メロディと曲の流れを重視する作風は、当時のシーンの中でも少し違った立ち位置にある。
再結成後も作品を出している点を見ると、単なる過去のバンドではなく、長く活動を続けてきたグループとして追いかける価値がある。BandcampやProg Archives、Facebookでも情報を確認できるので、興味があれば作品単位で聴き進めやすい。