DMX

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DMXとは

DMXは、アメリカ・ニューヨーク州マウントバーノン生まれ、ヨンカーズ育ちのラッパーで、本名はEarl Simmons。DMXは「Dark Man X」の短縮形として知られている。ジャンルはHip Hopで、スタイルはHardcore Hip-Hop、Gangstaに分類される。2021年4月9日にニューヨーク州ホワイト・プレインズで亡くなった。

デビューから一気にトップへ

DMXが広く注目を集めたのは、1998年のメジャーデビュー作『It's Dark and Hell Is Hot』だった。この作品には「Ruff Ryders Anthem」が収録されており、アルバムはBillboard 200で初登場1位を記録した。セールスも500万枚を超え、デビュー時点で大きな結果を残している。

その後も『...And Then There Was X』(1999年)、『The Great Depression』(2001年)、『Grand Champ』(2003年)とアルバムを発表し、5作連続で初登場1位を記録した。ヒップホップのアルバムチャートでこの流れを続けた例は、かなり特徴的だ。

ラフ・ライダーズの顔としての存在感

DMXは、自身が率いたクルー/レーベルであるラフ・ライダーズの中心人物としても知られる。1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ラフ・ライダーズはヒップホップシーンで強い存在感を持っていて、DMXはその顔として動いていた。

この時期の彼は、作品の成功だけでなく、クルー全体のイメージを背負う立場でもあった。商業的な成果と現場での存在感が、そのまま結びついていた印象がある。

音楽的な特徴

DMXの声は、犬の唸り声を思わせるグロウルと、荒々しいデリバリーでよく知られている。ラップの抑揚や声の圧を前面に出すタイプで、Hardcore Hip-HopやGangstaの文脈で強く印象に残る。

一方で、彼の表現には敬虔な信仰心も大きく関わっていた。ライブでは開演前と終演時に祈りを捧げるのが恒例で、アルバムには「Prayer」と題した語りのスキットが毎回入っている。2021年には、これらの祈りの音源を集めたEP『A Dog's Prayers』もリリースされた。

俳優としての活動

DMXは音楽活動と並行して俳優としても活動した。映画デビューは1998年の『Belly』で、その後は『ロミオ・マスト・ダイ』(2000年)、『DENGEKI 電撃』(原題: Exit Wounds、2001年)などに出演している。

ラッパーとしての知名度を背景にしつつ、映画出演でも存在感を広げたことで、音楽ファン以外にも名前が届いたアーティストだった。

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