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Donna McGheeは、ニューヨーク・ブルックリン出身のディスコ・シンガーだ。ジャンルとしてはFunk / Soulに分類され、ソウルとディスコの要素を軸に活動してきた。
ブルックリンで育ったDonna McGheeは、幼い頃から祖母の教会のクワイアでゴスペルを歌っていた。そうした環境で声を磨きながら、のちにソウルやディスコの現場へ入っていく。
最初の大きな転機は、ベーシストのJohnny Flippinに見出されたことだった。ここからThe Fatback Bandに加入し、バンドの重要なメンバーとして活動するようになる。
Donna McGheeはThe Fatback Bandの作品に参加し、『Raising Hell』や1976年の『Night Fever』などに関わった。『Raising Hell』には「Spanish Hustle」「Bus Stop」が収録されている。
この時期には、Chaka KhanやFrankie Beverly & Mazeらとともに全米ツアーも回っていた。バンドの現場で鍛えられた歌い手としての経歴が、このあたりで形になっている。
その後、Donna McGheeはプロデューサーのGreg Carmichaelと出会い、The Fatback Bandを離れる。以降は、Greg CarmichaelとPatrick Adamsが関わるP&P Records周辺のコレクティブに加わった。
この時期には、バックシンガーとしてUniversal Robot BandやBumblebee Unlimitedといったプロジェクトにも参加している。P&P系の制作現場で、複数のディスコ/ソウル作品に声を重ねていった流れだ。
1978年には、Greg Carmichaelが自身のレーベルRed Greg Recordsを立ち上げたのをきっかけに、Patrick AdamsとGreg Carmichaelのプロデュースで唯一のソロ・アルバム『Make It Last Forever』を制作した。
この作品には「It Ain't No Big Thing」が収録されている。リリース当時はチャート入りしなかったが、のちにニューヨーク・アンダーグラウンド・ディスコの作品として再評価され、コレクターズ・アイテムとして扱われるようになった。
Donna McGheeの経歴を見ると、教会のクワイアで育った歌唱と、Fatback周辺のファンク/ソウルの現場、さらにP&P Recordsのディスコ制作網がつながっている。ソロ作だけでなく、バッキングやバンド参加も含めて、70年代後半のニューヨーク・ディスコの現場に深く関わっていた人物だ。
関連サイトとしては、Myspace、Disco-disco.com、WhoSampled、そして本人の言葉を紹介する記事などが残っていて、ディスコ・コレクターやサンプリング文脈でも名前を見かけることがある。
Donna McGheeは、ディスコ黄金期の周辺で活動したシンガーとして、バンド、コレクティブ、ソロの各局面に名前を残している。派手なヒットだけで追うより、ニューヨークの制作現場にどう関わっていたかを見ると、より輪郭がつかみやすい。