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Donny Hathawayは、アメリカのR&B/ソウル歌手、キーボード奏者、作曲家、アレンジャー、プロデューサーだ。1945年10月1日にイリノイ州シカゴで生まれ、1979年1月13日にニューヨークで33歳で亡くなっている。Rolling Stone誌ではソウル・ミュージックのレジェンドとして紹介されている。
1964年、奨学金を得て進学したハワード大学在学中にRoberta Flack、そして後にバンド仲間となる打楽器奏者Ric Powellと出会っている。この時期に築いた人間関係が、その後の活動に大きく関わっていく。
キャリアの初期は、表舞台での活動よりも裏方の仕事が中心だった。Curtis MayfieldのCurtomレーベルでハウス・プロデューサーを務め、Aretha Franklin、Jerry Butler、The Staple Singers、The Impressionsなどの録音でアレンジやプロデュースを担当している。
1969年にはJune Conquestとのデュエット曲「I Thank You Baby」でシングル・デビューを果たした。翌1970年には、初のリーダー作『Everything Is Everything』を発表している。この作品ではRic Powellと共同プロデュースを行い、全曲のアレンジも自ら手がけ、9曲中5曲を作曲または共作している。
Donny Hathawayの楽曲で広く知られているのは、「A Song for You」「The Ghetto」「Someday We'll All Be Free」「For All We Know」あたりだ。Roberta Flackとのデュエットでも多くのヒットを残していて、「Where Is the Love」「The Closer I Get to You」「Back Together Again」は特に知られている。
クリスマス曲「This Christmas」も重要な1曲で、のちにさまざまなジャンルの歌手にカバーされている。
Donny Hathawayは、歌手としての表現だけでなく、キーボード、作曲、アレンジ、プロデュースまで担った人物だ。ソウルを軸にしながら、Funkの要素も含む楽曲があり、演奏面と制作面の両方で存在感を示している。
セッションやアレンジの仕事が多かったことからも、楽曲の構成や音の置き方に強い関心を持っていたことがうかがえる。ソロ作でもその傾向は見え、歌と演奏、編曲が一体になった作り方をしている。
Roberta Flackとの共演が続く一方で、精神的な不調にも長く悩まされていた。1979年1月13日、ニューヨークでFlackとレコーディング中にホテルの部屋から転落し、33歳で死去している。死因は自殺とされている。その時に取り組んでいた楽曲は、のちにFlackのアルバム『Roberta Flack Featuring Donny Hathaway』に収録された。
短い活動期間だったが、ソウルのシーンでは今も参照されることが多い。後年のカバーやサンプリングでも名前が出てくることがあり、楽曲単位で聴き継がれている。
Donny Hathawayを聴くときは、歌声だけでなく、編曲や伴奏の組み立ても一緒に追うと面白い。ソウルの歌い手として知られながら、制作の現場でも仕事を残した人物だ。