Vinyl Record Reviews
Dorothy Mooreは、1946年10月13日生まれのアメリカ・ミシシッピ州ジャクソン出身のシンガー。ゴスペル、R&B、ソウルを軸に活動してきた歌手で、1976年のヒット曲「Misty Blue」で広く知られている。
12歳のときに出場した勝ち抜き歌唱コンテストで優勝したことをきっかけに、歌手活動を始めた。ジャクソン州立大学在学中の1966年には、女性コーラス・グループ「The Poppies」のメンバーとしてEpic Recordsと契約している。Billy Sherrillがプロデュースしたシングル「Lullaby of Love」は、Billboard Hot 100で56位を記録した。
1968年からは、地元ジャクソンのMalaco Recordsと関わりながら、Avco、GSF、Malaco傘下のChimneyvilleなど複数のレーベルからソロ作品を発表した。1975年にMalacoから出した「Misty Blue」は、翌1976年に大ヒットとなり、Billboard Hot 100で3位、R&Bチャートで2位を記録している。
この曲を収めたアルバム『Misty Blue』も、ポップチャートに23週、ソウルチャートに18週ランクインした。さらに、彼女はこの曲と翌年のヒット曲「I Believe You」で、それぞれグラミー賞にノミネートされている。
その後もDorothy Mooreは、Malacoから9作、Voltから2作のアルバムを発表し、長く活動を続けた。2002年には自身のレーベルFarish Street Recordsを立ち上げ、制作や発表の面でも自分の動きを作っていくようになる。
彼女の名前はソウルシンガーとして語られることが多いが、出発点にはゴスペルがあり、R&Bやソウルへとつながる流れが見える。活動の中心はミシシッピのMalaco周辺にあり、地域のレーベルと長く組みながら作品を重ねてきた点も特徴的だ。
参考情報としては、Wikipediaの項目、Soul Blues Musicのインタビューアーカイブ、Whosampledのページがある。Whosampledでは、彼女の楽曲がどのように参照されたかをたどることができる。
Dorothy Mooreは、1曲の大ヒットだけで終わらず、地元レーベルと長く関わりながら活動を続けた歌手として見ておくと整理しやすい。ゴスペル由来の歌唱、R&Bとソウルの文脈、そして「Misty Blue」のヒットが彼女の経歴を形づくっている。