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Dream Theaterは、1985年にアメリカ・マサチューセッツ州ボストンで結成されたプログレッシブ・メタル・バンドだ。
出発点は、バークリー音楽院で学んでいたJohn Petrucci、John Myung、Mike Portnoyの3人によるバンド結成だ。最初のバンド名はMajestyだった。名前の由来は、PortnoyがRushの曲の終盤を聴いて「majestic」と表現したことにある。1986年のデモ・テープ『The Majesty Demos』は、初回1,000本が半年で売り切れた。同年11月にはヴォーカルのChris Collinsが抜け、Charlie Dominiciが加わっている。
ところがラスベガスに同名のバンドがいて、法的措置をちらつかされたため、別名を探すことになった。いくつかの候補が却下されたあと、Portnoyの父がカリフォルニア州モントレーの映画館名「Dream Theater」を提案し、これがバンド名になった。
1988年6月23日にMCA傘下のMechanic Recordsと契約し、1989年3月にデビューアルバム『When Dream and Day Unite』を発表した。しかしプロモーションはほとんどされず、ツアーは地元での5公演のみ。Charlie Dominiciは4公演目のあとに解雇された。1990年6月には新ヴォーカリストのSteve Stoneを披露したが、1公演で解雇している。
1991年1月、カナダからデモを送ってきたJames LaBrieが新しいヴォーカルとして加入した。本名はKevin James LaBrieだが、キーボードのKevin Mooreとの混同を避けるため、Kevinの名を使わなくなった。1992年の『Images and Words』は、バンドの知名度を大きく押し上げた作品だ。収録曲「Pull Me Under」はラジオとMTVで頻繁に流れ、アメリカでゴールド、日本でプラチナに認定されている。現在でも、バンドの中で最も売れたアルバムである。のちの編集盤『Greatest Hit (...And 21 Other Pretty Cool Songs)』(2008年)のタイトルは、この曲がバンド唯一の大きなラジオ・ヒットであることを自嘲したものだ。
1994年10月の『Awake』(全米32位)の発表直後に、キーボードのKevin Mooreが脱退した。後任候補としてJordan Rudessがオーディションを受けたものの、当時はDixie Dregsでの活動を選び、Derek Sherinianが加入している。
1995年には、ファンの支持を受けて「A Change of Seasons」をEPとして録り直した。1997年の『Falling into Infinity』では、East Westの新体制がより聴きやすい作品を求め、Desmond Childが「You Not Me」を手直しした。作品は批評的にも商業的にも振るわず、Portnoyはのちにバンドの解散を考えたと認めている。同じ年には、Portnoy、Petrucci、Tony Levin、RudessによるLiquid Tension Experimentも始まり、これがRudessを呼び戻すきっかけになった。
1999年にJordan Rudessが正式加入した。Portnoyの最後通告によって、バンドは創作の完全な主導権を手にする。そうして作られた初のコンセプト・アルバム『Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory』は高く評価されたが、全米では73位にとどまった。続くツアーはそれまでで最大の規模となって1年以上続き、その模様を収めたDVD『Metropolis 2000: Scenes from New York』は2002年にアメリカでゴールドに認定された。
レーベルが一度は拒んだ2枚組『Six Degrees of Inner Turbulence』(2002年)は全米46位で初登場した。より重く、歌を軸にした『Train of Thought』(2003年)は、批評家に称賛される一方で、プログレ寄りのファンの一部を遠ざけた。2004年4月26日には日本武道館で『Live at Budokan』を収録している。『Octavarium』(2005年)では24分の表題曲を収録し、『Systematic Chaos』(2007年)はRoadrunner移籍第1作として全米19位を記録した。『Black Clouds & Silver Linings』(2009年)は全米6位で初登場し、当時のバンドとしては最高位になっている。
2010年9月8日、Mike Portnoyが脱退を発表した。彼は当初5年、のちに約1年の活動休止を求めたが、ほかのメンバーが受け入れなかったのである。脱退について「まったく悲しくない」と語ったLaBrieをPortnoyが「失礼だ」と批判するなど、関係は険悪になった。後任はMike Mangini、Thomas Lang、Marco Minnemannらのオーディションを経てManginiに決まり、その過程は2011年にYouTubeのドキュメンタリー・シリーズ『The Spirit Carries On』で公開された。Portnoyが復帰を申し出たときには、すでにManginiの採用が決まっていた。
Mangini加入後の『A Dramatic Turn of Events』(2011年)は全米8位で初登場し、「On the Backs of Angels」でバンド初のグラミー賞ノミネートを受けた。続く『Dream Theater』(2013年)は全米7位で3作連続のトップ10となり、「The Enemy Inside」で再びノミネートされている。本物の音楽が失われたディストピアを描いた2016年の『The Astonishing』は2枚組のコンセプト作で、ツアーでは全曲演奏された。2017年12月にはソニー傘下のInside Outと契約し、2019年の『Distance Over Time』、2021年の『A View from the Top of the World』も発表され、後者収録の「The Alien」で2022年にグラミー賞最優秀メタル・パフォーマンスを初めて受賞した。2023年6月には、自らの名を冠したツアー型フェスティバル「Dreamsonic」を始めている。
2023年10月、Mike Portnoyが約13年ぶりに復帰した。Petrucci、Rudess、LaBrieとの関係修復が少しずつ進んだことが背景にある。Mike Manginiは、自分の役割はバンドが続けられるようドラムを叩くことだったと語り、在籍期間を「濃密でやりがいのある経験」と振り返っている。
2025年2月7日には、復帰後初のアルバム『Parasomnia』が発表された。先行シングル「Night Terror」は2026年のグラミー賞最優秀メタル・パフォーマンスにノミネートされている。バンドにとって4度目のノミネートである。
Dream Theaterのサウンドは、プログレッシヴ・ロックとメタルを組み合わせた構成で知られる。AllMusicのStephen Thomas Erlewineは、彼らを「プログレッシヴ・ロックとポスト・ヴァン・ヘイレンのメタルの濃密な融合」と表現している。
初期の影響源としてはRush、Yes、Pink Floyd、Iron Maiden、Judas Priestが挙がっている。John PetrucciはLed ZeppelinとMetallica、Mike PortnoyはGenesisとBlack Sabbathも影響として挙げている。バンドはプログレッシヴ・メタルの草分けのひとつとされ、Queensrÿche、Fates Warningと並んで「ビッグ3」と呼ばれることがある。
ライヴでは他のバンドの名盤を丸ごと演奏する企画が知られている。Metallica『Master of Puppets』、Iron Maiden『The Number of the Beast』、Pink Floyd『The Dark Side of the Moon』、Deep Purple『Made in Japan』の全曲カバーが、レーベルYtseJam Recordsから出ている。
2018年までに世界で1,200万枚以上を売り上げている。