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Eggは、1968年7月に結成されたイギリスのプログレッシヴ・ロック・バンドだ。メンバーはDave Stewart(オルガン、ピアノなど)、Mont Campbell(ベース、ヴォーカル、ほかにオルガンやフレンチ・ホルンも担当)、Clive Brooks(ドラムス)の3人で、LondonのCity of London Schoolで活動していたUrielを母体としている。ギタリストのSteve Hillageが1968年8月に抜けたあと、残った3人がトリオとしてEggを始めた。
Eggは1969年5月にDeccaと契約し、Deramから1stアルバム『Egg』(1970年)を発表した。続いて『The Polite Force』(1971年)をリリースしている。活動初期はUKツアーを行いながら録音を進めていたが、ライブの機会は多くなかったようだ。
また、Deccaとの契約後にUriel名義のアルバム録音の話もあったが、別会社との契約の都合で、UrielはArzachelとして再編され、変名を使って録音が行われた。
Eggの音楽は、プログレッシヴ・ロックの中でも変拍子や組曲形式の曲構成が目立つ。とくにMont Campbellが作曲の中心を担い、Igor Stravinskyから強い影響を受けたと語っている。長尺の「Symphony No. 2」や「Long Piece No. 3」のような楽曲が知られている。
1stアルバムにはSoft Machineの影響がうかがえ、そこに変拍子を多用した構成が組み合わさっている。Dave Stewartはこの方向性を、後のHatfield and the NorthやNational Healthでも追求していく。EggやStewartの関連プロジェクトは、カンタベリー・シーンの文脈で語られることが多い。
『Egg』は、初期の特徴がまとまった作品として扱われることが多い。続く『The Polite Force』は、より練り上げられた内容とされている。どちらも、トリオ編成で変拍子や展開の多い楽曲を組み立てている点がはっきりしている。
一方で、Eggはいったん1972年7月に解散した。ライブの少なさや活動継続の難しさが背景にあったとされる。未録音の曲がアルバム1枚分近く残っていたため、1974年夏にVirgin系レーベルのCaroline Recordsから3rdアルバム『The Civil Surface』を録音する機会が生まれ、3人が再集結した。ただし、この時点でバンドはすでに活動していなかった。
解散後もEggの音源は再発や編集盤の形で出ている。1985年には編集盤『Seven Is a Jolly Good Time』が登場し、2007年には1969年から1972年の未発表ライヴ音源を収めた『The Metronomical Society』、2015年には『BBC Sessions And More 1968-1972』が発表された。
こうした音源の存在からも、Eggが短い活動期間の中で独自の演奏と作曲を残したバンドだったことが分かる。カンタベリー・シーンや初期プログレを追うとき、外せない名前のひとつだ。
参考: Egg - Wikipedia