Electra

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Electra

Electraとは

Electraは、1969年に東ドイツのドレスデンで結成されたロック・バンドだ。Carl Maria von Weber音楽大学で学んでいたPeter “Mampe” Ludewig、Bernd Aust、Helmut Rinn、Karl-Heinz Ringel、Ekkehard Bergerらが中心になってスタートした。初期は「Electra-Combo」を名乗り、クラシック音楽をロックの形式に置き換えたような曲作りと、長めのインストゥルメンタル、表現力のあるヴォーカルを組み合わせていた。

活動の流れ

Electraは、東ドイツのプログレッシブ・ロック・バンドの中でも長く活動したグループのひとつとして知られている。結成当初から注目されていたものの、過激と見なされてアルバムの発表が難しく、時期によってはポップ歌手のバック演奏も担当していた。デビュー・アルバム『Electra-Combo』がAMIGAから出たのは1974年で、結成からは少し時間が経ってからのリリースだった。

その後に続く3作が、Electraのプログレッシブ・ロック期を代表する作品として扱われている。1972年にはStephan Trepteをリード・ヴォーカルに迎えた「Tritt ein in den Dom」があり、1976年の『Adaptionen』では「Türkischer Marsch」でBernd Austのフルート・ソロが目立つ。1980年にはラファエロの絵画に着想を得たロック組曲『Die Sixtinische Madonna』も発表している。

音楽的な特徴

Electraの初期サウンドは、クラシック音楽の要素をロックに移す作りが目立つ。電子楽器の使い方も含めて、単に演奏を派手にするというより、既存の楽曲やモチーフを別の形で組み直す発想が強い。そこに長尺の演奏やフルートを含むソロが入り、プログレッシブ・ロックらしい展開を作っていた。

1970年代後半から1980年代にかけては、サウンドがよりメインストリームなポップ・ロックへ移っていく。東ドイツの歌詞検閲の影響もあり、アルバムでは野心的な内容をそのまま出しにくい状況があった一方で、ライブでは強い印象を残していたようだ。1984年には「Vier Milliarden in einem Boot」が東ドイツのヒットチャートで5位、「Nie zuvor」が9位を記録している。

メンバーと編成の変化

Electraは、活動期間の中でメンバー構成がかなり変化している。名前が挙がっている人物だけでも、Stephan Trepte、Wolfgang Riedel、Gisbert Koreng、Peter Ludewig、Rainer Uebel、Bernd Aust、Karl-Heinz Ringel、Peter Sandkaulen、Ekkehard Berger、Manuel Von Senden、Falk Möckel、Dietmar Stephan、Andreas Leuschner、Ekkehard Lipske、Michael Demnitz、Hans-Peter Dohanetz、Volker Fiebig、Eckhard Lipskeと多い。長い活動歴の中で、編成や役割が入れ替わりながら続いていたことが分かる。

東ドイツのロック史の中で

Electraは、東ドイツでプログレッシブ・ロックを追求したバンドとして位置づけられている。国営レーベルAMIGAの検閲の影響を受けながらも、クラシック由来の素材や組曲形式を取り入れた作品を残した点は、この地域のロック史を考えるうえで重要だ。1980年代にはポップ・ロック寄りの方向に移り、より広い層に届く活動もしていた。

バンドは結成から約半世紀にわたって活動し、2015年末に解散している。長期にわたる変化の大きさも含めて、Electraは東ドイツのロックを語るときに外しにくい存在だ。

参考サイト

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