Vinyl Record Reviews
Gino Soccio(ジーノ・ソッチョ)は、1955年9月9日生まれのカナダ・モントリオール出身のディスコ系プロデューサー、シンガー、ソングライター、アレンジャー、マルチ・インストゥルメンタリストだ。イタリア系のルーツを持ち、音楽活動では電子音楽とディスコをつなぐ仕事で知られている。
Soccioは8歳でピアノを始めた。10代のうちには電子キーボードやシンセサイザーをレンタルし、自宅スタジオで使うようになっていた。ウェブ上の情報では、クラフトワークやウェンディ・カルロスのような電子音楽の先駆者からの影響も挙げられている。1970年代初頭には、モントリオールでキーボード奏者として知られるようになった。
キャリア初期には、プロデューサーの依頼でキーボード演奏と楽曲制作を担当し、結果的にほぼ全編を自分で手がける形になった作品もあった。Kebekelektrikの作品にも関わっている。
ソロでは、ワーナー系のRFCレコードなどから作品を発表した。1979年には「Dancer」(「Dance to Dance」との両A面)で、全米Hot Dance Music/Club Playチャートの1位を獲得している。さらにこの曲は全米Hot 100でも40位台に入ったとされる。
1981年には「Try It Out」(「Hold Tight」との両A面)でも同チャートの1位を記録した。アルバム『Face to Face』からの「It's Alright」(「Look at Yourself」との両A面)は、同チャートで最高2位を5週間記録している。1984年にはシングル「Turn It Around」をリリースした。
Gino Soccioの楽曲は、シンセサイザーとキーボードを軸にしたディスコが中心だ。演奏、作曲、アレンジ、プロデュースを自分で担う場面が多く、スタジオ内での作り込みが強いアーティストとして整理できる。電子音の使い方とダンス向けのリズムが前に出る作品が多い。
アルバムには『Outline』『S-Beat』『Closer』などがある。いずれも、ソロ制作の手触りとディスコ・サウンドの接点を追う上で重要なタイトルとして扱われている。
Soccioは自分のソロ活動だけでなく、ディスコ・スタジオ・プロジェクトのWitch Queenを組み立ててプロデュースもしている。Witch Queenは1979年に「Bang a Gong」(「All Right Now」との両A面)でダンス・チャートの上位に入った。このあたりからも、制作側としての手腕が見える。
2000年代には、自身のYouTubeチャンネルで未発表曲を公開している。公開された音源の存在は、長く表舞台から距離を置いたあとも制作活動が続いていたことを示している。現在については、モントリオールを拠点にしていると伝えられている。