Vinyl Record Reviews
Glen Bakerは、イギリスのシンフォニック・プログレッシブ・ロック・バンドThe Enidと縁の深いミュージシャンだ。1985年には、The Enid自身のレーベルであるThe Stand(カタログ番号STAND 3)からソロアルバム『Brief Encounter』を発表している。現時点で確認できるソロ作品はこの1枚のみだ。
ウェブ検索で確認できる範囲では、Glen Bakerは1980年代半ばにThe Enidの周辺で活動していた。1985年5月には、ロンドンのハマースミス・オデオンで行われたThe Enidの公演にサポートアクトとして出演している。ほかにも、同時期にThe Enidのライブで前座を務めた記録がある。
The Enidとの関係がはっきりしている一方で、結成の経緯やその後の活動歴については、公開情報が限られている。確認できる範囲では、1985年の『Brief Encounter』がGlen Bakerの代表的なリリースになっている。
『Brief Encounter』の収録曲には、「Recuerdos De La Alhambra」「Prelude」「Chorale」「Starlight」といった、クラシカルな印象のタイトルが並ぶ。内容面でも、The Enidに通じるシンフォニックな作りと、インストゥルメンタル中心の構成がうかがえる。
ジャンル情報としてはRock、スタイルとしてはSymphonic Rockに分類されている。バンド編成のロックというより、楽曲の構成や響きにクラシック音楽の要素を取り入れたタイプの作品として受け取られている。
Glen Bakerを語るうえで、The Enidとの関係は外せない。The Enidはシンフォニック・プログレッシブ・ロックの文脈で知られるバンドで、Glen Bakerのソロ作もその周辺から出てきたものとして見られている。
レーベルもThe Enid自身のThe Standからのリリースで、しかもライブではサポートアクトとして登場している。こうした点から、Glen BakerはThe Enidの活動圏の中で存在感を持っていたミュージシャンとして整理できる。
Glen Bakerは、公開情報が多いタイプのアーティストではないが、The Enid周辺の1980年代シンフォニック・ロックをたどるときに名前が出てくる存在だ。『Brief Encounter』を手がかりにすると、その位置づけが見えてくる。