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Ian Lloydは1947年生まれ、ワシントン州シアトル出身のアメリカ人ロック・シンガー/ソングライターだ。ロック、ポップを軸に、ポップ・ロックやパワー・ポップの文脈でも語られることが多い。もっともよく知られているのは、バンドStoriesのリード・シンガーとしての活動で、1973年に「Brother Louie」を全米1位まで送り込んだ経歴を持つ。
ウェブ上の情報では、イアン・ロイドは本名をLloyd Buonconsiglioといい、ピアノとヴァイオリンのクラシック教育を受けた背景がある。大学時代には「Lloyd London」の名義で活動していた時期もあったようだ。こうした経歴から、単なるロック・シンガーというより、器楽やアレンジの感覚を持った人物として見られることが多い。
1971年、イアン・ロイドはThe Left Bankeのマイケル・ブラウンとともにStoriesを結成した。ここで国際的な注目を集めるきっかけになったのが「Brother Louie」だ。
この曲は、英国のソウル・バンドHot Chocolateが先に発表していた楽曲のカバーで、原曲は白人男性と黒人女性の異人種間恋愛をテーマにしている。Stories版では、会話パートを省き、ストリングスを効かせたアレンジに変えている。結果として、1973年8月にビルボードHot 100で1位を獲得し、100万枚超のセールスでゴールド・ディスクになった。
マイケル・ブラウン脱退後、Storiesは3作目のアルバム『Traveling Underground』を「Ian Lloyd and Stories」名義で発表した。これが実質的な最後の作品になっている。その後、ロイドはソロ活動へ移り、複数のソロ・アルバムを出している。
また、歌手としてはバック・ヴォーカルでも存在感を見せていて、Foreigner、Billy Joel、Yes、Peter Framptonといったアーティストの作品やステージで歌っている。
Ian Lloydの名前でまず挙がるのは、やはりStoriesの「Brother Louie」だが、活動の中身を見ると、ポップ・ロックやパワー・ポップの要素を持つ歌唱と、クラシック由来の素地を背景にした音楽性が見えてくる。ソロ活動やバック・ヴォーカルの仕事まで含めると、ヒット曲のフロントマンとしてだけでなく、歌の現場を広く支えたミュージシャンとして整理できる。