Kashif

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Kashif

Kashifとはどんなアーティストか

Kashifは、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市出身のマルチインストゥルメンタリスト、シンガー/ソングライター、プロデューサー、作曲家、著者、教育者だ。1956年12月26日生まれ、2016年9月25日にロサンゼルスで亡くなっている。

本名はMichael Jonesで、イスラームを学んだことをきっかけにKashifと名乗るようになったとされる。名前には「発見者」「魔術師」といった意味がある。幼少期は里親のもとで育ち、7歳で安価なフルートを手にしたことが、音楽に触れるきっかけになった。

B.T. Expressからソロへ

15歳でファンク/ダンス・グループのB.T. Expressに加入し、ここでキャリアを始めた。B.T. Expressは「Do It 'Til You're Satisfied」や「Here Comes The Express」などで知られている。グループでの経験を経て、その後はソロ・アーティストとして活動した。

ソロ期には、当時進化していたシンセサイザー/サンプラーのSynclavierの開発にも関わり、その電子的な音色を作品に取り入れていく。こうした機材の使用は、「I Just Got To Have You (Lover Turn Me On)」「Stone Love」「Help Yourself To My Love」「The Mood」といった楽曲で確認できる。

楽曲制作とプロデュースでの仕事

Kashifは、歌う側だけでなく、作る側としても多くの仕事を残している。George Bensonの「Inside Love」を書き、Kenny Gの初期キャリアを支える「Hi How Ya Doin'」や「Nightime In Tribeca」にも関わった。Whitney Houstonとはデビュー作の時点で組み、「You Give Good Love」を共作し、「Thinking About You」も手がけている。

Whitney Houstonの2作目でも仕事を続け、Dionne Warwickの「Reservations For Two」ではプロデュースとデュエットの両方を担当した。ほかにも、Meli'sa Morganとのデュエット「Love Changes」など、自身の作品と他者への提供曲の両方で存在感を見せている。

音楽的な特徴

ジャンルはFunk / Soulで、スタイルにはBoogie、Funk、Soul、Contemporary R&Bが並ぶ。Kashifの名前がよく出るのは、80年代のR&Bやファンクの文脈だ。シンセサイザーやサンプラーを使った制作、リズムを前面に出したアレンジ、歌ものとしての分かりやすさが、彼の作品の軸になっている。

また、作品にはダンス寄りのファンク感と、R&Bらしい滑らかなメロディの両方が入っている。Whitney HoustonやGeorge Bensonのような歌唱力のあるアーティストに楽曲を提供している点からも、メロディとビートのバランスを重視していたことがうかがえる。

作家、教育者、ソフトウェア開発者としての顔

Kashifは音楽活動だけでなく、著者、講師、ソフトウェア開発者としても動いていた。1996年にはUCLA Extensionで「Contemporary Record Production With Kashif」という講座を作り、音楽制作を教えている。さらに、自身で「Everything You'd Better Know About The Record Industry」を執筆・出版した。

2001年にはBrooklyn Boy Softwareを立ち上げ、「Music Studio Organizer」「Music Business 411」「The Complete Music Contracts Pack」といったソフトウェアも開発した。音楽制作の現場だけでなく、業界知識や契約面まで扱っていたのが特徴的だ。

後年の活動

後年も制作活動は続き、Will Downingの「Brooklyn Breezes」をプロデュースしたほか、Duke Ellington Foundation向けのトリビュートCDにも関わっている。この企画にはNancy Wilson、Kenny Lattimore、Eugene Youngらが参加している。また、2001年のパラリンピックのテーマ曲にも取り組んだ。

2003年にはダブルCD「Music From My Mind」を発表した。新曲15曲に加えて、初期のKashif名義のアルバムをCD化して収録した作品だ。

Kashifが残したもの

Kashifは、歌手、作曲家、プロデューサーとして80年代のR&Bとファンクの現場で重要な仕事をしていた。Whitney Houston、George Benson、Dionne Warwick、Kenny G、Evelyn King、Will Downing、Al Jarreauなど、関わったアーティストの幅も広い。

演奏、制作、教育、執筆、ソフト開発まで手を広げながら、本人にとって音楽が中心にあった、という整理がしやすい人物だ。ファンク/ソウルやコンテンポラリーR&Bを追うときに、Kashifの名前は外しにくい。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Boogie Contemporary R&B Funk Soul
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