Kid Cudi

Vinyl Record Reviews

Kid Cudi

Kid Cudiとは

Kid Cudiは、オハイオ州クリーブランド出身のラッパー、シンガー、ソングライター、音楽プロデューサー、俳優だ。本名はScott Ramon Seguro Mescudiで、1984年1月30日生まれ。ヒップホップを軸にしながら、Electronic、Pop、Funk / Soulの要素も取り入れて活動している。

デビューまでの流れ

Kid Cudiが広く注目されるきっかけになったのは、2008年のミックステープ『A Kid Named Cudi』だ。この作品がKanye Westの耳に入り、WestのGOOD Musicと契約する流れにつながった。ウェブ上の情報では、その前段階として、Dot da Geniusと共作した「Day 'n' Nite」をMySpaceに投稿し、ブログ経由で広がっていった経緯がある。Crookersによるリミックスも後押しになり、欧州のダンスフロアでも反応を集めた。

代表曲とアルバム

2008年の「Day 'n' Nite」は、Billboardで最高3位を記録した。続くデビュー・アルバム『Man on the Moon: The End of Day』(2009年)はRIAAでゴールド認定を受けている。2010年には『Man on the Moon II: The Legend of Mr. Rager』を発表し、「Erase Me」「Mr. Rager」が先行曲として知られている。

その後も活動の幅を広げ、Dot da GeniusとのロックバンドWZRDを結成し、2012年に同名アルバムをリリースした。2013年の『Indicud』は、複数のチャートで自身最高位を記録したアルバムとして扱われている。2014年には『Satellite Flight: The Journey to Mother Moon』をデジタル限定で予告なしに発表し、2015年にはロック寄りの『Speedin' Bullet 2 Heaven』をリリース。2016年の『Passion, Pain & Demon Slayin'』では再びヒップホップに戻っている。Kanye Westとの共作名義Kids See Ghostsでもアルバムを発表した。

音楽的な特徴

Kid Cudiの初期作品で目立つのは、内面をそのまま書くようなラップだ。ウェブ上の情報では、『Man on the Moon: The End of Day』が、従来の威勢のいいラップ像とは違い、孤独、不安、鬱といった感情を前面に出した作品として受け止められたとされている。メロディを重視したラップ、歌うようなフロウ、シンセの使い方が、彼の作品の印象を作っている。

ジャンル表記としてはElectronic、Pop、Hip Hop、Funk / Soulが並び、スタイルにはSynth-pop、Soul、Pop Rapが含まれている。ラッパーとして出発しながら、歌唱、作曲、プロデュース、ギター、MV監督、映画音楽まで担当領域を広げてきた点も特徴だ。

シーンへの影響

Kid Cudiは、ヒップホップの中で感情を直接語るやり方を広げた存在として語られることが多い。ウェブ上の情報では、精神疾患や依存症について公に触れる土壌が、彼の作品をきっかけに少しずつ見えやすくなったとされている。後続世代のアーティストとしては、Travis Scott、Juice WRLD、Billie Eilishなどが影響を受けた名前として挙げられている。

音楽以外の活動

Kid Cudiは俳優としても活動している。2010年にはHBOの『How to Make It in America』でドラマ出演を始め、その後も『Goodbye World』『Need for Speed』『Entourage』などの作品に出演した。テレビでは『One Tree Hill』『The Cleveland Show』『Brooklyn Nine-Nine』にも登場している。2015年にはIFCの『Comedy Bang! Bang!』でバンドリーダーも務めた。

補足情報

  • ソロとしては2018年時点で6枚のスタジオ・アルバムを発表している
  • デジタルシングルの累計販売は500万枚以上とされている
  • Jay Z、Mary J. Blige、David Guetta、MGMT、Shakira、Snoop Dogg、Michael Boltonなど、幅広いアーティストと仕事をしている
  • かつてAmerican Apparel、Abercrombie & Fitch、Dean & Delucaで働いていた経歴がある

公式サイトやSNSも公開されているので、最新の動きはそちらで追いやすい。音楽面では、ラップ、歌、シンセ、ロック寄りのサウンドを行き来しながら、自分の内面をそのまま作品に落とし込んできたアーティストとして見ておくと、活動の流れがつかみやすい。

ジャンル・スタイル

Electronic Funk / Soul Hip Hop Pop Pop Rap Soul Synth-pop
toast