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Liftは、旧東ドイツのドレスデンで活動してきたロック・バンドだ。1969年にDresden Sextettとして結成され、1973年1月23日にバンド名をLiftへ変更した。改名後の最初のコンサートは1月28日に行われている。現在の紹介ではRock、Pop、Pop Rock、Prog Rock、Symphonic Rockに分類されることが多く、ロック・バラードを軸にした活動で知られている。
結成当初のLiftは、ブラス隊を含む編成で、ブルース、ソウル、ゴスペルの要素を取り入れたサウンドを鳴らしていた。その後、金管奏者の多くが脱退し、編成と音楽性が変化していく。そこからバンドは、バラード色を強めた方向へ進んだ。1973年の改名は、単なる名前の変更というより、バンドの方向性が固まっていく節目として見ておきたい。
1974年にドラマー兼ヴォーカルのヴェルター・ローゼが加入すると、Liftの中心人物として存在感を強めていく。ウェブ上の情報でも、彼が以後のLiftを支える重要なメンバーとして扱われている。感情の動きがはっきりしたロックバラードを前面に出し、DDRのロックシーンで独自の位置を築いたバンドとして語られることが多い。ローゼは、当時のメンバーの中で現在唯一存命の人物でもある。
Liftの音楽は、ロックを基盤にしながら、ポップ寄りのわかりやすさと、プログレッシブ・ロックやシンフォニック・ロックの要素を含んでいる。初期のブラス入り編成から、のちのバラード中心の展開まで、編成の変化がそのまま音の変化につながっている点が特徴だ。派手な技巧を前面に出すというより、歌を中心に据えた構成で楽曲を組み立てていくタイプとして整理できる。
代表的な曲として知られる「Am Abend mancher Tage」は、その背景も含めてLiftを語るうえで重要な作品だ。1980年には東ドイツで年間ヒット曲となり、1981年のアルバム『Spiegelbild』にも収録されている。
Liftの活動史には大きな事故もある。1978年11月15日、ポーランドでのツアー帰路に自動車事故が発生し、創設メンバーのベーシスト、ゲルハルト・ツァハーとヴォーカルのヘンリー・パホルスキが死亡、ミヒャエル・ホイバッハが重傷を負った。この出来事は、楽曲「Am Abend mancher Tage」として音楽に置き換えられている。
その後もLiftは活動を続け、東ドイツ時代のロックバンドとしてだけでなく、東西ドイツ統一後も長くロックバラードのバンドとして歩みを重ねている。旧東ドイツ・ロックを代表するグループの一つとして、今も関連サイトや資料で取り上げられている。
資料には、Ingo Politz、Frank-Endrik Moll、Jochen Kittan、Michael Heubach、Wolfgang Scheffler、Werther Lohse、Gerhard Zachar、Till Patzer、Henry Pacholski、Henning Protzmann、Stephan Trepte、Christiane Ufholz、Jörg Dobersch、Michael Schiemann、Michael Ledig、Franz Bartzsch、Jürgen Heinrich、Konrad Burkert、Michael Hausdorf、Peter Sandkaulen、Bodo Kommnick、Max Pflugbeil、Manfred Nytsch、Jens Brüssow、Hans Wintoch、Andreas Leuschner、Peter Michailow、Holger Küste、Tilo Pietschmann、Frank Gursch、Jacob Müller、André Jolig、Ivonne Fechner など、多数のメンバー名が挙がっている。長い活動の中で編成の変化が多かったことがうかがえる。