Lily & Maria

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Lily & Maria

Lily & Mariaとは

Lily & Mariaは、Lily IsaacsとMaria Neumannによるアメリカのフォーク・ポップ・デュオだ。情報によると、二人は1967年初頭、ニューヨークで演劇の授業を通じて出会った。ギターを弾けなかったIsaacsにNeumannが教えたことがきっかけで、デュオを組む流れになった。

活動の場はグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・クラブ「Gertie's Folk Club」などで、サイケデリック・フォーク寄りの編成で演奏していたようだ。Lily Isaacsはポーランドからアメリカへ移民した背景を持ち、ニューヨークで演劇と音楽を学んでいた。

唯一のアルバム『Lily & Maria』

1968年、二人はまだ21歳でColumbia Recordsと契約し、セルフタイトルの唯一のアルバム『Lily & Maria』を録音した。ここでは、Bob Dylanの作品でも知られるセッション・ピアニスト、Paul Griffinが参加している。

収録は全11曲、演奏時間は約40分。控えめな編成の中にエレクトリック楽器を混ぜたアレンジが特徴で、フォークを土台にしながらも、当時のサイケデリック・ロックの要素が入っている。Richie Unterbergerは、この作品について1968年のサイケデリアの空気を残しつつ、静かな雰囲気を持つアルバムとして触れている。

音楽的な特徴

Lily & Mariaの音楽は、ジャンル名で見るとRock、Pop、Folk、World、Countryが並ぶが、実際の内容としてはPop Rock、Folk、Acoustic、Balladの要素が中心だ。派手なバンドサウンドというより、歌とギターを軸にした曲作りがベースにある。

  • フォークを基本にしたデュオ編成
  • アコースティック主体の演奏
  • 必要な場面でエレクトリック楽器を加える録音
  • バラード調の曲が目立つ構成

このあたりは、1960年代後半のニューヨークのフォーク・シーンと、当時広がっていたサイケデリックな音作りの両方に接していたことを示している。Gertie's Folk Clubでの活動も、その流れの中にある。

その後の歩み

デュオとしての活動はこの1枚で終わったが、LilyとMariaはその後も友人関係を続けた。Lily Isaacsは1970年に、ブルーグラス・バンドGreenbriar BoysのJoe Isaacsと結婚している。

その後は家族によるクリスチャン・ミュージック・グループ「The Isaacs」を結成し、ゴスペル音楽の分野で長く活動している。Lily & Maria時代の録音は短いが、Isaacsの音楽人生の出発点として見ると、かなり重要な位置にある。

聴くときのポイント

Lily & Mariaを追うなら、まずは1968年の唯一のアルバムから入るのが分かりやすい。デュオとしての活動期間は短いが、録音には当時のニューヨーク・フォークの空気と、サイケデリック期の制作感がそのまま入っている。

フォーク・デュオ、ポップ寄りの歌もの、アコースティックな編成、1960年代後半のアメリカ音楽、こうしたキーワードに興味があるなら、チェックしておきたい存在だ。

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