Marillion

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Marillion

Marillionとは

Marillionは、1979年にイングランドのエイルズベリーで結成されたロックバンドだ。1982年以降は継続して録音活動を行っていて、プログ・ロック、特にネオ・プログの流れを語るうえで名前が挙がることが多い。初期の中心人物はボーカルのFishで、その後は1989年から元EuropeansのSteve Hogarthが加入している。

デビューからネオ・プログの代表格へ

1983年のデビュー作『Script for a Jester's Tear』は全英チャート7位を記録し、プラチナ認定も受けた。この時期のMarillionは、当時すでに古いものと見なされがちだったプログレを、80年代の音像で再び前面に出したバンドとして注目された。ウェブ上でも、この作品が「ネオ・プログ」ムーブメントの代表的な一枚として扱われている。

続く1985年の『Misplaced Childhood』では、「Kayleigh」を含む楽曲群で商業面と批評面の両方で大きな成功を収めた。Fish期のMarillionを代表するアルバムとして紹介されることが多く、この時期にバンドの知名度が大きく広がっている。

Fish期とSteve Hogarth期で変わるバンドの顔

Marillionは、ボーカリストの交代でサウンドの印象がはっきり変わるバンドでもある。Fish在籍時は、長尺の構成や物語性のある展開が目立ち、初期プログ・ロックの要素を80年代の録音で更新したような作りになっている。

1989年にFishが脱退した後は、Steve Hogarthが加入した。ここからは、従来のプログ・ロック的な組み立てを残しつつ、ポップ寄りのメロディや歌を前に出す方向へ移っていく。ファンの間でFish期とHogarth期の評価が分かれるのも、この変化が大きいからだ。

メンバーの変遷と演奏面

Marillionには、Mick Pointer、Andy Ward、Jonathan Mover、Pete Trewavas、Mark Kelly、Ian Mosley、Steve Rothery、Steve Hogarth、Derek William Dick、John Marter、Brian Jelliman、Diz Minnittといった名前が関わっている。編成は時期によって変わっているが、ギターのSteve Rothery、キーボードのMark Kelly、ベースのPete Trewavas、ドラムのIan Mosleyは、バンドの核として知られている。

演奏面では、ギターとキーボードが楽曲の骨組みを作り、そこにボーカルが長いフレーズや感情の起伏を乗せていく構成が多い。派手な速弾きや単純なリフで押すより、曲全体の流れを組み立てるタイプのバンドとして見られることが多い。

インターネット黎明期のファン資金調達

Marillionで特に知られているのが、インターネットを使った早い時期の資金調達だ。1997年には、北米ツアーの資金不足を知ったファンがオンラインで約6万ドルを集め、ツアー実現につなげた。さらに2000年には、まだ録音していない新作アルバムに対して事前出資を募り、1万2000人以上が応じたことで2001年作『Anoraknophobia』が完成している。

このやり方は、後のクラウドファンディングに近い動きとしてよく取り上げられる。The Guardian紙がMarillionを「ファンによる資金調達モデルの先駆者」と評したのも、この流れを踏まえたものだ。

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聴くときの入口

Marillionを初めて追うなら、Fish期の『Script for a Jester's Tear』『Misplaced Childhood』と、Steve Hogarth加入後の作品を並べて聴くと、バンドの変化がつかみやすい。どちらの時期も、プログ・ロックの枠の中で違う作り方をしているので、同じバンド名でも印象がかなり変わる。

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