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Matt Monroは、1930年12月1日にロンドンのフィンズベリーで生まれたイギリスの男性歌手だ。ポップとジャズを軸に、ヴォーカルとイージーリスニングの分野で知られている。1960年代から1970年代にかけて活動の中心があり、英米のチャートにもたびたび登場した。
本名はTerence Edward Parsons。若い頃は工場労働や建設現場、バス運転手など、いくつもの仕事を経験している。ロンドンでバスを運転しながら歌っていたことで注目され、「歌うバス運転手」として知られるようになったという話が残っている。
その後、26歳のときにBBCショウ・バンドのボーカリストとして本格的にデビューした。それ以前はTerry ParsonやAl Jordanなど、複数の名前で活動していたが、師事したピアニストからMatt Monroという芸名を与えられ、その名前で広く活動するようになる。
Matt Monroは1960年から1973年にかけて、アメリカとイギリスのチャートに20回登場している。そのうちイギリスではトップ10入りが5回あった。
代表的なヒットには、1960年の「Portrait of My Love」がある。この曲はイギリスで3位を記録したが、アメリカではチャート入りしていない。いちばん大きなヒットとして挙げられるのは1964年の「Walk Away」で、アメリカでは23位、アダルト・コンテンポラリーで5位、イギリスでは4位まで上がっている。
Matt Monroの歌唱は、よく通る声と安定した音程が特徴として挙げられる。歌詞の内容を丁寧に伝える歌い方でも評価されていて、こうした点から「イギリスのフランク・シナトラ」と呼ばれることがあった。シナトラ本人も彼の歌唱を高く評価したという話が残っている。
ポップ寄りの曲でもジャズ寄りの曲でも、声の置き方がはっきりしていて、派手な装飾よりもメロディとフレーズの運びを前に出すタイプの歌手として受け取られている。
Matt Monroは007映画『ロシアより愛をこめて(From Russia with Love)』の主題歌でも知られている。ジェームズ・ボンド・シリーズと関わりの深いボーカリストとしても名前が挙がることが多い。
30年以上にわたるキャリアの中で、総売上は1億枚以上に達したとされている。1985年2月7日にロンドンで54歳で死去した。
Matt Monroの名前は、1960年代の英語圏ポップスを語るときにたびたび登場する。ラジオ向けの楽曲、映画主題歌、スタンダード寄りの歌唱をつないだ存在として、今も関連サイトやアーカイブで作品をたどることができる。