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Meco Monardo(メコ・モナルド、本名ドメニコ・モナルド)は、1939年11月29日にペンシルベニア州ジョンソンバーグで生まれたアメリカのトロンボーン奏者、アレンジャー、プロデューサー、指揮者だ。Electronic、Funk / Soul、Discoの文脈で語られることが多く、特にディスコ時代の映画音楽アレンジで知られている。2023年5月26日に83歳で亡くなっている。
メコは9歳でトロンボーンを始め、その後イーストマン音楽学校の奨学金を得て学んだ。学生時代には、同じくイーストマンの仲間だったチャック・マンジョーネやロン・カーターとジャズ・トリオを組んでいたという。さらにウェスト・ポイント陸軍バンドにも所属しており、演奏家としての基礎を早い段階で積んでいた。
1965年から1974年にかけては、スタジオ・ミュージシャン兼アレンジャーとして活動した。トミー・ジェイムスの「Crystal Blue Persuasion」のアレンジや、CM音楽の制作にも関わっている。この時期に、編曲家としての仕事の幅をかなり広げていったようだ。
1974年には、グロリア・ゲイナーの「Never Can Say Goodbye」やキャロル・ダグラスの「Doctor's Orders」のプロデュースに関わり、ここで一気に注目を集める。その後、トニー・ボンジョーヴィとともにディスコ・コーポレーション・オブ・アメリカを設立し、ディスコ制作の現場で活動を広げていった。
この流れが、1977年の大ヒット作『Music Inspired By Star Wars And Other Galactic Funk』につながる。映画『スター・ウォーズ』の世界観をディスコに置き換えたこの作品は、メコの名前を広く知られるものにした代表作として扱われている。
メコの特徴は、映画やポップカルチャーの題材をディスコ・アレンジに落とし込んだことにある。『未知との遭遇』や『オズの魔法使』に着想を得た作品、クリスマス・アルバム、『ジェダイの復讐』に基づく「Ewok Celebration」などを次々に発表している。
このあたりの仕事を見ると、単にヒット曲を作るというより、既存の映像作品の印象的なメロディやモチーフを、踊れる形に組み直していく制作姿勢が目立つ。ディスコのビート、ストリングス、ホーン・セクションを使いながら、映画由来のフレーズを前に出す作り方がメコの持ち味として知られている。
プロフィールでも触れられている通り、メコはアナグラムを好んだ人物でもある。オーケストラのメンバー名をアルバム・クレジットで暗号めいた並び替えにしていたことがあり、自分の名前にも同じ手法を使っていたという。こうした遊び心は、作品のクレジット周りにも表れていた。
メコは1985年に音楽業界から引退し、商品先物ブローカーへ転身した。その後、2000年の『ファントム・メナス』公開をきっかけに一時的に音楽制作へ戻り、2005年には最後のスター・ウォーズ関連作品をリリースしている。
音楽活動の本線からは離れた時期があっても、スター・ウォーズ関連の作品で再び名前が出てくるあたりに、彼の代表的なイメージがはっきり残っていたことがうかがえる。
メコ・モナルドは、演奏家、編曲家、プロデューサーとしての経験を土台に、映画音楽とディスコを結びつけた人物として整理するとわかりやすい。スタジオ仕事から大きなヒット作へ進み、そこから独自の企画作品を続けた流れをたどると、70年代ディスコの中でもかなり具体的な役割を担っていたことが見えてくる。