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M.I.A.は、1970年代半ばにアルゼンチンで生まれた音楽コレクティブだ。正式には「Músicos Independientes Asociados」の略で、名前の通り、独立した音楽家たちが集まって活動していた。
中心になったのは、1975年にブエノスアイレスで結成されたグループで、ベース/ギターのAlberto Muñoz、ヴォーカル/ドラムのLiliana Vitale、当時12歳だった鍵盤奏者のLito Vitaleが軸になっていた。そこから活動は広がり、Juan del Barrioを含む多くのミュージシャンが参加する体制になっていく。
M.I.A.の特徴は、商業的な流通網に頼らず、自分たちで制作と発表を進めた点にある。コンサートの運営やレコーディングも自主的に行い、最盛期には約50人のミュージシャンに加えて、音響、照明、グラフィックデザインの担当者まで含めた約60人規模の集団になっていた。
また、彼らはスタジオの運営にも関わっていた。単なるバンドというより、制作の場そのものを共有する協同体として動いていた点が目立つ。
音楽面では、ブリティッシュ・プログレの影響を受けたシンフォニックなサウンドが中心にある。ジャンル表記ではRock、スタイルではProg Rockに分類されている。
実際の作品としては、Transparencias(1976)、Mágicos Juegos Del Tiempo(1977)、Cornostípicum(1978)といったアルバムを発表している。アルバムごとの細かな変化はあるが、少なくともこの時期のM.I.A.は、演奏力のあるメンバーを多く抱えた集団として、組曲的な構成や鍵盤を軸にしたアレンジに取り組んでいた。
M.I.A.は1982年に解散している。ただ、彼らのやり方はその後のアルゼンチン・ロックにもつながっていく。商業システムの外で制作し、流通まで自分たちで組み立てる姿勢は、Patricio Rey Y Sus Redonditos De Ricota、La Renga、Los Piojosといった後続のバンドにも受け継がれたとされている。
アルゼンチンのロック史の中で見ると、M.I.A.は作品そのものだけでなく、どう活動するかという面でも意味を持つグループだ。70年代のブエノスアイレスで、少人数のバンドから出発して大きなコレクティブへ広がっていった流れは、かなり特徴的だ。