Vinyl Record Reviews
Neil Diamondは、1941年1月24日にアメリカ・ニューヨーク州ブルックリンで生まれたシンガーソングライターで、俳優として活動した時期もある。ロック、特にソフトロックやポップの分野で長くヒットを重ねた人物で、1984年にはSongwriters Hall of Fame入りを果たしている。
キャリア初期のNeil Diamondは、ニューヨークの「ブリル・ビルディング」で週50ドル契約のソングライターとして活動していた。ここで曲を書き始めたことが、その後の活動の土台になっている。
1966年に書いた「I'm a Believer」は、The Monkeesによるカヴァーで大きく広まり、Billboard Hot 100で7週連続1位を記録した。このヒットで、作曲家としての存在感が一気に高まった。
1969年に発表された「Sweet Caroline」は、Neil Diamondを代表する楽曲として知られている。後年、本人がこの曲の着想について、当時9歳だったキャロライン・ケネディの写真に影響を受けたと明かしている。
1970年代には「Cracklin' Rosie」「Song Sung Blue」「You Don't Bring Me Flowers」などがヒットした。「You Don't Bring Me Flowers」はBarbra Streisandとのデュエット曲で、Billboard Hot 100の1位を獲得している。こうした楽曲で、Neil Diamondはソフトロック/ポップの分野で継続して成功を収めた。
Neil Diamondの楽曲は、メロディが前に出る作りと、歌詞をはっきり届ける歌唱が特徴として挙げられる。ロックを軸にしながら、ソフトロックやポップの要素を取り込んだ曲が多く、シングル単位で広く聴かれてきた。
ソングライターとしての出発点が先にあり、その後に自身の歌唱でヒットを重ねた流れも、この人の活動を追ううえで重要な点だと思う。カヴァーで広がった曲と、自身の歌唱で定着した曲の両方がある。
Neil Diamondは、長いキャリアの中で俳優としても活動している。音楽活動では、ヒット曲を積み重ねながら、幅広い世代に知られる存在になっていった。
2018年1月22日には、パーキンソン病の診断を受けたことを公表し、ツアー活動からの引退を発表した。長年のライブ活動を続けてきた人物として、その発表は大きな話題になった。
Neil Diamondの作品は、ソングライターとしての出発点と、歌手としてのヒットがつながっているところが面白い。ヒット曲を追うだけでも、60年代後半から70年代にかけてのポップ/ソフトロックの流れが見えてくる。