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Paradisは、Pierre RousseauとSimon Ményによるフランスのデュオだ。プロフィールでは「Simon Mény et Pierre Rousseau」と記されている。ウェブ上の情報では、2010年にパリで出会ったことをきっかけに結成されたとされている。
2人はそれぞれ異なる音楽的ルーツを持っていた。Pierre Rousseauはディスコやガレージ、Simon Ményはドイツのテクノやアメリカのディープ・ハウスに影響を受けていたという。最初から好みが完全に一致していたわけではないが、ラリー・ハードの「Can You Feel It」への傾倒と、80年代フランスのエレガントなシャンソンへの共感という2点で接点が生まれ、そこから独自のサウンドを組み立てていった。
2011年、Beats In Spaceから最初の12インチ・シングル「Parfait Tirage / La Ballade De Jim」を発表して注目を集めた。このシングルには、アラン・スーションの「La Ballade De Jim」のカヴァーが収録されている。
その後もEPを重ね、「Hémisphère / Je M'ennuie」(2012年)、「Couleurs Primaires」(2015年)をリリースしている。2016年9月には1stアルバム『Recto Verso』を発表した。2017年にはデュオとしての活動を終え、それぞれ個別の音楽活動へ移っていった。
Paradisのサウンドは、ElectronicとPopを軸に、Downtempo、Disco、Deep Houseの要素を組み合わせたものとして整理できる。ディープ・ハウスのビートに、New Orderを思わせるエレクトロ・ポップの感触、さらにアーサー・ラッセルを連想させるディスコの要素が重なっている。
また、シングルにアラン・スーションの楽曲カヴァーを収めている点からも、フランスの歌ものやシャンソンの文脈を意識していたことがうかがえる。ダンス・ミュージックの枠に収まりきらない歌心が、Paradisの特徴として見えてくる。
Paradisは、ハウスやディスコを土台にしながら、フランス語の歌やポップの感触をしっかり残したデュオだ。クラブ向けのビートと、歌ものとしての輪郭が同じ曲の中で並んでいるところに、このユニットの面白さがある。