Passport

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Passport

Passportについて

Passportは、1970年にクラウス・ドルディンガーが立ち上げたドイツのジャズ・フュージョン・バンドだ。グループ名としては1971年以降にPassportを名乗っている。ジャンルはRockとJazz、スタイルはFusionやJazz-Rockに分類されることが多い。

結成の背景

中心人物のクラウス・ドルディンガーは、ミュンヘンを拠点に活動していたサックス奏者だ。Passportは、ドルディンガーがよりジャズ寄りの方向を目指して動かしたプロジェクトとして始まった。一方で、初期メンバーの側にはロック色を強めたい意向もあったようで、その路線の違いから初期編成は長く続かず、1972年には解散している。

初期メンバーと注目点

1971年の1作目では、ドラムをウド・リンデンベルクが担当していた。のちに彼はドイツを代表するロックスターとして知られる存在になる。ほかにもオラフ・キューブラー、ジミー・ジャクソン、ロータル・マイドらが初期編成に加わっていた。

  • クラウス・ドルディンガー: サックス奏者、バンドの中心人物
  • ウド・リンデンベルク: 初期Passportでドラムを担当
  • オラフ・キューブラー、ジミー・ジャクソン、ロータル・マイド: 初期メンバー

音楽的な特徴

Passportの軸にあるのは、ジャズの即興性とロックの推進力を合わせたサウンドだ。ジャズ・ロックやフュージョンの文脈で語られることが多く、演奏面ではサックスを中心に据えたアンサンブルが目立つ。ドルディンガーがジャズ寄りを志向したこともあり、単なるロック寄りのクロスオーバーではなく、管楽器の表現やアレンジの比重が大きいバンドとして見られている。

クラウス・ドルディンガーの活動

Passportの活動と並行して、クラウス・ドルディンガーは映画やテレビの音楽でも実績を重ねた。1970年には刑事ドラマ『Tatort』のテーマ曲を手がけ、その後もヴォルフガング・ペーターゼン監督の『Das Boot(Uボート)』や『Die unendliche Geschichte(ネバーエンディング・ストーリー)』の音楽を担当している。こうした仕事によって、彼はジャズ・ロックの領域だけでなく、映像音楽の分野でも重要な足跡を残した。

メンバーの変遷

Passportには、活動の時期ごとに多くの演奏家が参加している。アルフォンス・ムゾーン、ジョン・ミーリング、カート・クレス、ヘンドリク・シャーパー、フランク・ロバーツ、ヴォルフガング・ハフナー、ロベルト・ディ・ジョイア、パトリック・スケールス、ピーター・オマーなど、ジャズやロックの現場で知られる名前が並ぶ。固定メンバーにこだわるというより、作品や時期ごとに編成を変えながら進んできたバンドとして整理しやすい。

影響と評価

Passportは、ドイツのジャズ・フュージョンを語るときに外しにくいグループだ。ロックのエネルギーを持ち込みつつ、ジャズの演奏感覚を前面に出したスタイルは、1970年代以降のヨーロッパのクロスオーバー作品ともつながっている。特に、初期にウド・リンデンベルクが参加していた点は、ジャズとロックの接点を示す具体的な事例として見やすい。

クラウス・ドルディンガーの映像音楽の仕事も含めると、Passportはバンド活動だけでなく、ドイツの大衆音楽史や映像文化とも接点を持った存在として整理できる。ジャズ・ロックを入口にしながら、活動の広がりはかなり大きい。

参考サイト

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