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Pearls Before Swineは、フロリダ州エウ・ギャリーで1965年にTom Rappを中心に結成されたサイケデリック・フォーク・バンドだ。ジャンル表記ではRock、Folk、World, & Countryにまたがり、スタイルとしてはPsychedelic Rock、Folk Rockが挙げられている。
バンドは1967年から1971年にかけて6枚のアルバムを発表している。デビュー作は1967年5月、ニューヨークのImpact Soundで録音された『One Nation Underground』で、プロデュースはBob Dylanの1966年ワールドツアーにも同行したエンジニア、Richard L. Aldersonが手がけた。作品は同年7月にESP-Diskからリリースされた。
その後も1971年までアルバム制作を続け、Tom Rappはバンド活動ののちソロへ移行した。メンバーにはRoger Crissinger、Jim Bohannon、Wayne Harley、Lane Lederer、Gordon Hayes、Jim Fairsの名前がある。
『One Nation Underground』は、The Beatlesの『Sgt. Pepper's』と同日に発売された。ウェブ上の情報では、ジャンル分けしにくい内容ですぐに注目を集め、ESP-Diskレーベル史上最も売れた作品になったとされている。売り上げは推定10万〜25万枚とされる。
収録曲「Another Time」は、Rappが人生で最初に書いた曲として知られている。交通事故から無傷で生還した体験をもとにした曲で、後年の作風を示す楽曲として扱われている。
Pearls Before Swineの音楽は、フォークを土台にしながら、サイケデリック・ロックの要素を取り込んでいる。アコースティックな響きと実験的な構成が同居していて、まっすぐなフォーク・ソングだけでは収まらない作りになっている。
『One Nation Underground』については、フォーク、ロック、サイケデリアの境目がはっきりしない作品として語られている。曲調や編成の切り替わりが多く、ひとつの型に収まりにくいのがこのバンドの特徴として見られている。
Pearls Before Swineはカルト的な支持を集めたバンドとして知られている。『One Nation Underground』は、Leonard CohenやIggy Popにも愛聴された作品として紹介されることがある。
商業的な大成功を前面に出すタイプではないが、初期作品の存在感は強く、後のサイケデリック・フォークやアンダーグラウンド・ロックを追うときに名前が挙がることが多い。
Pearls Before Swineは、60年代後半のサイケデリック期にフォークの感触を持ち込んだバンドとして確認しやすい存在だ。Tom Rappを軸にした作品群を追うと、デビュー作からソロ移行までの流れが見えやすい。