Vinyl Record Reviews
Phoebe Bridgers(フィービー・ブリジャーズ)は、1994年8月17日生まれのアメリカ・ロサンゼルス出身のシンガーソングライター/プロデューサーだ。ジャンルはRock、Folk、World & Countryにまたがり、スタイルとしてはIndie RockとFolkが中心に置かれている。現在のインディー・フォーク/ロックの文脈で語られることが多いアーティストのひとりだ。
ウェブ上の情報によると、フィービー・ブリジャーズはカリフォルニア州パサデナで生まれ、13歳でギターを始めた。高校時代にはEinsteins' Dirty SecretやSloppy Janeといったバンドにも参加している。大学進学より音楽活動を優先する道を選び、ロサンゼルスの音楽シーンで活動を広げていった。
その過程でプロデューサーのトニー・バーグと出会い、1stアルバムの制作を無償で一緒に進めたという経歴もある。デビュー前から、制作面でも現場とのつながりを深めていたことがわかる。
2017年に発表したデビュー・アルバム『Stranger in the Alps』は、批評面で高く評価された。収録曲の「Motion Sickness」は、現在でも代表曲として知られている。ここで彼女の名前が広く認知され、以後の活動の土台になった。
2020年の2ndアルバム『Punisher』では、これまでの路線を保ちながら、トランペットなど前作にはなかった要素も取り入れている。制作時には、ザ・キュアーのような「悲惨な曲をポップソングのように奏でる」感覚への関心も反映されていたとされる。作品は批評的にも高く評価され、第63回グラミー賞では最優秀新人賞を含む4部門にノミネートされた。
Phoebe Bridgersの楽曲は、Indie RockとFolkを軸にしながら、歌詞とアレンジの両方で細かい工夫が見える。ロックの編成を使いつつ、フォーク寄りの語り口や、曲ごとの温度差をそのまま残す作りが目立つ。
また、2ndアルバムでトランペットを取り入れたように、編成や音色の選び方にも変化がある。ジャンル名だけで整理しづらい広がりを持ちながら、曲の中心にはシンガーソングライターとしての書き方が置かれている。
彼女はソロ活動だけでなく、コラボレーションでも存在感を示している。2018年にはJulien Baker、Lucy DacusとのトリオboygeniusとしてEPを発表し、2023年には初のフルアルバム『The Record』をリリースした。
さらに2019年には、Bright EyesのConor OberstとともにBetter Oblivion Community Centerを結成し、セルフタイトルのアルバムをサプライズ・リリースしている。こうした活動からは、ソロの枠に閉じない動き方が見える。
フィービー・ブリジャーズは、Taylor Swift、SZA、Kid Cudi、The Nationalなど、幅広いアーティストとの共作でも知られている。インディーの領域だけでなく、ポップやヒップホップ、オルタナティブ・ロックにまたがる場面でも名前が挙がる。
公式サイトやBandcamp、Instagram、X、Facebookなどでも情報を追うことができる。現行のインディー・フォーク/ロックを語るうえで、彼女の作品と周辺のコラボレーションは、ひとつの基準として参照されることが多い。
関連サイトとしては、公式サイトのほか、Bandcamp、Facebook、Instagram、X、Wikipediaページなどが公開されている。