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Progres 2は、チェコ・ブルノ出身のロック・グループだ。中心にいるのはドラマー兼作曲家のZdeněk Klukaで、ギタリストのPavel Váněらとともに1968年に「The Progress Organization」として始動した。ジャンルはロックで、音楽性としてはプログレッシブ・ロックとニューウェイヴが挙げられている。
バンドは1968年秋にブルノで結成され、1969年4月にブルノのReduta劇場で初コンサートを行った。同年にはビーチ・ボーイズのブルノ公演で前座も務めている。活動初期は順調に見えるが、体制からの圧力が強まるなかで、通算44回のコンサートを行った後、1970〜71年に活動を休止した。
休止前に制作した初のLPは「Barnodaj」名義でリリースされ、のちに音楽誌Melodieの批評家によって1972年の年間ベストアルバムに選ばれている。1970年代前半は、解散後のメンバーがポップ歌手のバック・ミュージシャンとして活動していた時期でもある。
1977〜78年に「Progres 2」として再始動した。ここからは、演劇性のある大規模な作品づくりが前面に出てくる。1978年2月には、チェコスロバキア初のロックオペラとされる「Dialog s vesmírem(宇宙との対話)」を初演し、1980年までに350回上演された。
この作品では、ある曲の歌詞が検閲で問題視され、該当部分をボコーダー処理した不明瞭な発声に置き換えたという。政治的な制約の中で、音楽的な処理で対応した例として知られている。
Progres 2は1982年の「Třetí kniha džunglí」、1984年の「Mozek」と合わせて、演劇的な要素を持つコンセプトアルバム三部作を制作している。ここでは、曲単位で聴かせるだけでなく、物語やテーマを通して作品全体を組み立てる姿勢が見える。
スタイル面ではプログレッシブ・ロックが軸にあり、そこへニューウェイヴの要素も加わっている。編成や楽曲構成を大きく使いながら、舞台作品やコンセプトアルバムへ展開していく流れが、このバンドの特徴として整理できる。
1987年末にはメンバーを大きく入れ替え、バンド史上初の女性ボーカルを迎えて「Progres-Pokrok」名義に変更した。新プログラム「Otrava krve(血の中毒)」はスターリン主義を風刺する内容で、当局は上演を認めたものの、秘密警察が公演に立ち会って監視する状況が続いた。1989年までに通算165回上演されている。
ビロード革命の混乱のなかで1990年2月にいったん解散したが、1992年に再結成した。その後も活動を続け、2016年にはチェコのラジオ局主催の「ビートの殿堂」入りを果たしている。2018年には結成50周年を記念した新作も発表した。
プロフィールに挙がっているメンバーには、Milan Nytra、Aleš Bajger、Roman Jež、Pavel Váně、Miloš Morávek、Roman Dragoun、Zdeněk Kluka、Pavel Pelc、Karel Horký、Peter Peterajがいる。現在のメンバーとしては、Zdeněk Kluka、Pavel Váně、Pavel Pelc、Miloš Morávek、Roman Dragounが挙げられている。
Progres 2を追うときは、初期のThe Progress Organization時代、ロックオペラ「Dialog s vesmírem」、コンセプト三部作、そしてProgres-Pokrok期の政治風刺作品までを並べて見ると流れがつかみやすい。チェコのロック史の中で、制度との距離感を抱えながら大型作品を作ってきたバンドとして整理できる。