Ray Charles

Vinyl Record Reviews

Ray Charles

Ray Charlesについて

Ray Charlesは、アメリカ出身のシンガー、ソングライター、ミュージシャン、作曲家だ。1930年9月23日にジョージア州アルバニーで生まれ、2004年6月10日にカリフォルニア州ビバリーヒルズで亡くなっている。ジャンルはFolk, World, & CountryやFunk / Soulにまたがり、スタイルとしてはRhythm & BluesとCountryが挙がる。

1950年代から60年代にかけての活動で、ゴスペル、R&B、カントリーを行き来しながら録音を重ねた人物として知られる。1962年にはTangerine Recordsを設立し、ABC Recordsを離れた後の1973年にはCrossover Recordsを立ち上げた。TangerineのカタログはRay Charles Enterprises, Inc.が管理している。

幼少期と音楽の土台

幼少期から視力が低下し、7歳までに完全に失明した。1937年から1945年まで、フロリダ州セントオーガスティンの盲聾学校に通い、ピアノを中心にアルトサックス、クラリネット、トランペット、オルガンを学んでいる。

学校ではバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンなどのクラシック作品も指導を受けている。点字楽譜を右手で読みながら左手の動きを覚える形で、作曲と演奏の技術を身につけたという。

活動歴と代表的な作品

Ray Charlesの名前を大きくしたのは、1950年代から60年代にかけてのヒット曲だ。1954年の「I Got a Woman」はR&Bチャートで1位を記録し、ソウルの原型として扱われることが多い。1959年の「What'd I Say」も大きな成功を収め、ポップチャートでもヒットした。

1960年の「Georgia on My Mind」はビルボード1位を獲得している。1979年4月24日にはジョージア州議会で本人がこの曲を歌い、その後ジョージア州は彼のバージョンを州歌として採用し、謝罪も行った。

1962年のアルバム『Modern Sounds in Country and Western Music』は、彼のキャリアでも重要な作品として挙げられる。全米ポップアルバムチャートで14週連続1位を記録し、売上は100万枚を超えた。黒人R&B歌手がカントリーを歌う構成は当時として珍しく、人種の壁を越える試みとして受け止められた。

音楽的特徴

Ray Charlesの特徴は、ゴスペルの歌い回しとR&Bのリズム感を結びつけたところにある。教会音楽で使われるフレーズを取り込みながら、ブルースやポップスの形に落とし込んでいった点が大きい。そこにカントリーの楽曲も組み合わせたことで、活動の幅がかなり広がっている。

演奏面では、ピアノを軸にしながら複数の楽器を扱い、作曲も手がけた。クラシックを学んだ下地と、R&Bやゴスペルの実地の感覚が両方入っているのが、この人の音の背景になっている。

評価と受賞歴

Ray Charlesは1986年にロックの殿堂入りを果たしている。グラミー賞は生涯で17回受賞し、1987年にはグラミー生涯功労賞を受けた。ほかにも1986年のケネディ・センター名誉賞、1993年の国家芸術勲章など、アメリカ音楽界での評価は高い。

こうした受賞歴を見ると、単なるヒットメーカーというより、ジャンルの橋渡しをした人物として扱われてきたことがわかる。

私生活とその後

10代後半からマリファナに手を出し、その後17年間はヘロイン依存に苦しんだ。複数回の逮捕歴もあるが、1960年代半ばのボストンでの逮捕をきっかけに断薬治療を受け、それ以後は薬物に戻らなかったとされる。

音楽活動の面では、こうした時期を経ながらも録音と制作を続けた。活動歴を追うと、ヒット曲やアルバムだけでなく、レーベル運営やジャンル横断の仕事も含めて、かなり広い範囲で動いていたことがわかる。

関連サイト

Ray Charlesの音楽を追うと、R&B、ソウル、カントリーがひとつの流れの中でつながっていく様子が見えてくる。代表曲だけでなく、アルバム単位でも聴きどころが多いアーティストだ。

toast