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Rick Van Der Linden(リック・ヴァン・デル・リンデン)は、オランダ出身の鍵盤奏者だ。1946年8月5日、北ホラント州バドホーフェドルプ生まれ。2006年1月22日にフローニンゲンで59歳で亡くなっている。
13歳でピアノを学び始め、のちにハールレム音楽院でチャーチ・オルガンを学んだ。1967年にはハーグ王立音楽院を卒業していて、ピアノ、チャーチ・オルガン、和声、対位法で優秀な成績を収めている。
その後は、ジャズ、バレエ、キャバレー、映画音楽、ポップスなどにも関わりながら活動の幅を広げた。他のミュージシャンの伴奏も務めていて、クラシックの訓練を土台にしながら、ロックやジャズの現場に入っていった経歴が見える。
Rick Van Der Lindenでまず名前が挙がるのは、オランダのシンフォニック・ロック・バンド、Ekseptionだ。1967年から1974年まで在籍し、1978年から1994年の再結成期、さらに2003年にも活動している。バンドでは芸術面の中心人物、作曲者、キーボード奏者として知られていた。
ウェブ上の情報では、The Niceのライブに刺激を受けて、クラシック音楽をロックやジャズの編成で再解釈する方向へ進んだとされる。Ekseptionのデビュー・シングル「The 5th」は、ベートーヴェンの交響曲第5番を題材にした曲で、予想以上のヒットになった。その後の「Rhapsody in Blue」や、バッハの「Air」のカバーも成功を収めている。
2作目『Beggar Julia's Time Trip』(1969年)はオランダのエジソン賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。最初の5作はオランダでゴールドディスクを獲得している。
Ekseption以外では、Trace(1973〜1976年)、Cum Laude(1980〜1989年)、スタジオ・バンドのMistral(1977〜1980年)にも参加している。さらに、自身のレーベルで複数のレコードを制作したという記録もある。
Rick Van Der Lindenの特徴は、チャーチ・オルガンを含むクラシックの素養を、モダンなポップスやロックの枠組みに持ち込んだ点にある。ウェブ情報では、オランダで最初にシンセサイザーを使った著名なミュージシャンのひとりともされている。
実際に、彼の活動はクラシックの題材をロックやジャズの形式に置き換える仕事が中心になっている。単に原曲をなぞるのではなく、鍵盤を軸にして曲の構造を組み替えるタイプのアプローチが目立つ。
Rick Van Der Lindenは、オランダのロックやジャズの現場で、他の地元アーティストともレコーディングやステージで共演している。クラシックの教育を受けたうえで、ジャンルの境目をまたぎながら活動した鍵盤奏者として整理しやすい人物だ。
Ekseptionのヒット曲やアルバムの実績を見ると、オランダ国内でかなり広く知られた存在だったことがうかがえる。クラシックをロックに持ち込むやり方を、バンドの表現として成立させた中心人物のひとりとして覚えておきたい。