Rick Wakeman

Vinyl Record Reviews

Rick Wakeman

Rick Wakemanとは

Rick Wakemanは、イングランド出身のキーボード奏者、作曲家、ソングライターだ。1949年5月18日、イングランド・ミドルセックス州ペリベール生まれ。ジャンルはElectronic、Rockにまたがり、Prog RockやModern Classicalの文脈で語られることが多い。

Yesのメンバーとして知られる一方で、ソロ活動でも大きな足跡を残している。Hope RecordsとMusic Fusionの設立者でもあり、プライベート・レコーディング・スタジオも所有している。

Yes加入前の活動

WakemanはYesに入る以前、セッション・ミュージシャンとして活動していた。ここでの仕事で特によく知られているのが、David Bowieの「Space Oddity」でメロトロンを担当したこと、Cat Stevensの「Morning Has Broken」で印象的なピアノ・イントロを弾いたことだ。

1971年には、David BowieからSpiders From Marsへの加入を誘われたのと同じ日に、Yesへの加入話も来ていたという話が残っている。最終的にWakemanはYesを選んだ。

Yesでの存在感

Yesでは、キーボードの役割を大きく広げるプレイヤーとして存在感を示した。Prog Rockの文脈で語られるとき、Wakemanのシンセサイザー、オルガン、ピアノの使い分けは重要な要素として扱われることが多い。

バンドの複雑な楽曲構成の中で、鍵盤が単なる伴奏ではなく、曲の展開や質感そのものを作る役割を担っていた点が、Wakemanの参加でより強く見える。

ソロ活動とコンセプト作品

ソロでは、コンセプト・アルバムの制作で知られる。1973年の『The Six Wives Of Henry VIII』に続き、1974年にはジュール・ヴェルヌ原作の『Journey To The Centre Of The Earth』を制作した。この作品は、同年1月18日にロンドンのRoyal Festival Hallで初演されている。

さらに1975年の『The Myths And Legends Of King Arthur And The Knights Of The Round Table』では、大規模な演出を伴う公演を行った。予定していたウェンブリー・エンパイア・プールがアイススケート・ショーで予約済みだったため、オーケストラ、合唱団、スケーターを組み合わせたアイスショーとして3夜連続で上演した、というエピソードが残っている。

音楽的な特徴

Wakemanの音楽は、ロックのバンド編成にクラシック寄りの構成や大編成の要素を持ち込んでいる点が目立つ。Prog Rockの複雑な展開と、Modern Classicalの書法を行き来するような作りが、ソロ作でもはっきりしている。

また、セッション時代からメロトロンやピアノの使い方に特徴があり、曲の中で鍵盤の音色を切り替えながら役割を変えるスタイルがよく知られている。

活動歴にまつわるエピソード

Wakemanのキャリアでは、制作規模の大きさもよく話題になる。『The Myths And Legends Of King Arthur And The Knights Of The Round Table』のような大作は、制作費の膨らみが自己破産の一因になったとされている。

また、作曲とプロデュース作業の負荷から、20代半ばの時期に軽度の心臓発作を繰り返したことも知られている。活動の広さだけでなく、その裏でかなり負荷の高い制作を続けていたことがうかがえる。

家族と周辺情報

Wakemanには音楽家の子どもがいる。Oliver Wakeman、Adam Wakeman、Jemma Wakemanがその名として挙がっている。家族にも音楽活動のつながりが見える。

関連サイト

ひとこと

Rick Wakemanは、Yesの鍵盤奏者としての活動と、歴史物や文学作品を題材にしたソロ作で知られる。セッション・ミュージシャンとしての仕事、ロックバンドでの役割、大規模なコンセプト作品の制作まで、活動の幅がかなり広いアーティストだ。

ジャンル・スタイル

Electronic Rock Modern Classical Prog Rock
toast