Ron Geesin

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Ron Geesin

Ron Geesinとは

Ron Geesin(ロン・ギーシン)は、1943年12月17日生まれのスコットランド出身の作曲家、演奏家、サウンド・アーキテクト、ライター、講師、デザイナーだ。独学でハーモニカとバンジョーを身につけ、10代でジャズ・バンドに参加したのをきっかけに南イングランドへ移った。その後は、電子音楽、ロック、映像音楽の分野をまたぎながら活動している。

初期活動と作品の出発点

1961年から1965年にかけては、Revival Jazz BandやOriginal Downtown Syncopatorsでピアニストとして活動していた。ウェブ上の情報では、テープの切り貼りやコラージュを使った音の操作を得意とし、音楽、詩、朗読、風刺、ノイズ、サウンド・コラージュを組み合わせる作風を早い時期から固めていたとされる。1967年のデビュー作『A Raise of Eyebrows』は、その特徴が出た作品として知られている。

ピンク・フロイドとの関わり

ギーシンの名前で多くの人がまず思い浮かべるのが、ピンク・フロイドとの関係だ。ニック・メイソンとの縁を通じてバンドと接点を持ち、1970年の映画『The Body』ではロジャー・ウォーターズとサウンドトラックを制作した。その流れの中で、『Atom Heart Mother』組曲の共作者としてクレジットされている。

制作面では、バンド側が用意したコード進行やリズム、エフェクトのテープをもとに、ギーシンが管楽器、合唱、チェロを含む構成やメロディを組み立てたとされる。ロック・バンドの作品に、作曲家としての手つきで大きく関わった例として見られている。

音楽的特徴

ギーシンの仕事は、ジャンル分けすると電子音楽、ロック、ステージ/スクリーン音楽にまたがる。スタイルとしては、Avantgarde、Soundtrack、Musique Concrèteが挙げられている。

実際の制作では、録音素材を切り貼りして再構成する手法、音の断片を重ねるコラージュ、朗読や言葉を含んだ構成が目立つ。ダダイズムやシュールレアリズムに近い発想で音を組み立てる作曲・編曲を続けてきた、という説明がしやすい。

映画・テレビ音楽の仕事

ギーシンは映画やテレビのための音楽も数多く手がけている。作品名としては『Sunday Bloody Sunday』などが知られている。映像に合わせた作曲だけでなく、音響の設計そのものに関わる仕事が多く、前衛音楽の作家としての側面と実用的な映像音楽の側面が並んでいる。

Tune Tubeと1990年の展示

1990年には、内部で人の身体の動きによって「演奏」できる巨大な音と光の装置「Tune Tube」を制作した。これはグラスゴーで開かれた「Glasgow 1990」のArt Machine展で大きな反響を呼んだとされる。作曲家としてだけでなく、音と空間を使う装置のデザインにも関わっていたことがわかる。

その後の活動と著作

2013年には、『Atom Heart Mother』制作の舞台裏をまとめた著書『The Flaming Cow』を出版している。音楽制作の現場を自分の言葉で記録する仕事にも取り組んでいた。

家族と関連情報

プロフィール上では、The Geesin Brothers、Dan Geesin、Fraser Geesin、Joe Geesinの父でもある。関連サイトとしては本人の公式サイト、Equipboard、Wikipedia、IMDbが確認できる。

Ron Geesinを知るためのポイント

  • 独学で楽器を身につけ、ジャズから出発している
  • テープ編集やコラージュを使った作曲が特徴
  • ピンク・フロイド『Atom Heart Mother』の共作者として知られる
  • 映画・テレビ音楽を多数手がけている
  • Tune Tubeのような音響装置の制作にも関わっている

ロックの文脈で語られることが多い一方で、ギーシンの中心には、音を素材として組み替える考え方がある。作品を追うと、作曲、録音、朗読、映像、装置制作まで、同じ発想がいくつもの形で展開されているのが見えてくる。

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