Vinyl Record Reviews
Scotchは、イタリアのイタロ・ディスコ・グループだ。1982年に北イタリアのベルガモで、地元のレコード・プロデューサーであるDavid ZambelliとWalter Verdiによって立ち上げられた。活動期間は1983年から2003年までで、80年代のイタロ・ディスコを代表するグループのひとつとして知られている。
中心メンバーはVince Lancini(ヴォーカル)とFabio Margutti(キーボード)だ。ほかにManlio Cangelli、Franz Rome、Franz Felletiが参加していた。ヴォーカルとキーボードを軸にした編成で、電子音主体のダンス・ミュージックを作っていた点が特徴になる。
Scotchの名前を大きく押し上げたのが、1983年に録音された「Disco Band」だ。この曲はFabio Marguttiが作曲を手がけ、1984年にシングルとしてリリースされた。イタリアやドイツで注目を集め、さらに国際的にもヒットした。
チャート面では、オーストリアで1位、西ドイツで3位、スイスで4位を記録している。イタリア国内だけでなく、ドイツ語圏で特に強い支持を得た点がScotchの活動を語るうえで重要だ。
Scotchの音楽は、Electronicを基盤にしたItalo-Discoだ。シンセサイザーを前面に出した編成で、ダンスフロア向けの曲作りを行っていた。特に「Disco Band」は、キーボード主体のリフとヴォーカルを軸にした構成がはっきりしていて、当時のイタロ・ディスコの特徴をそのまま伝える楽曲として扱われている。
1985年にはデビュー・アルバム『Evolution』が発表され、「Disco Band」はそのリード・シングルに位置づけられた。シングルの成功がアルバムにもつながり、Scotchの代表作として定着していった流れになる。
Scotchは1980年代を通じてドイツ語圏の国々で人気を保ち、2003年まで活動を続けた。短期間で消えるグループではなく、イタロ・ディスコというジャンルの中で長く活動した存在として見ておくと分かりやすい。
イタロ・ディスコは欧州のクラブ・シーンやシングル市場と結びつきが強いジャンルだが、Scotchはその中でも「Disco Band」のような国際ヒットを持ち、イタリア国外で存在感を示したグループとして記録されている。
Scotchを追うなら、まずは「Disco Band」から入るのが分かりやすい。80年代のイタロ・ディスコがどんな形で国際的に広がっていったのか、その一例として見やすいグループだ。