Tom Petty And The Heartbreakers

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Tom Petty And The Heartbreakers

Tom Petty And The Heartbreakersとは

Tom Petty And The Heartbreakersは、1976年にアメリカ・フロリダ州ゲインズヴィルで結成されたロックバンドだ。中心にいたのは、ヴォーカルとギターを担当したトム・ペティ、リードギターのマイク・キャンベル、キーボードのベンモント・テンチで、この3人は前身バンドのMudcrutchでも一緒に活動していた。そこにロン・ブレア、スタン・リンチが加わり、バンドとしての形が固まっていった。

デビューから広がった活動

1976年のセルフタイトル・デビュー作では「American Girl」が知られるようになった。ここから、ルーツ・ロックを土台にした演奏と、耳に入りやすいメロディを組み合わせたスタイルが前に出てくる。以後も「Refugee」「Don't Come Around Here No More」「Learning to Fly」などが発表され、アメリカン・ロックの主要なバンドとして存在感を持ち続けた。

メンバーは時期によって変わっていて、スティーヴ・フェローン、ハウィー・エプスタイン、スコット・サーストン、フィル・ジョーンズなども在籍している。長い活動の中で編成は動いているが、トム・ペティを中心にしたバンドの軸は保たれていた。

音楽的な特徴

このバンドの音は、ロックンロールの基本的な形を保ちながら、ポップ・ロックとしての聴きやすさも持っている。ギターが前に出る曲でも、リズムやコード進行が極端に荒くならず、曲としての流れが分かりやすい。派手な技巧を押し出すより、曲の骨組みをきちんと組み立てていくタイプのバンドだ。

トム・ペティの歌い方も、バンドの印象を決めている。大きく張り上げる場面だけでなく、言葉を置くように歌う曲でも輪郭がはっきりしている。マイク・キャンベルのギター、ベンモント・テンチのピアノやオルガンも、曲の中で要所を支えている。

ソロ活動と並行した動き

トム・ペティはバンド活動と並行して、ソロでも作品を出している。1988年にはロイ・オービソン、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、ジェフ・リンと組んだスーパーグループ、トラベリング・ウィルベリーズに最年少メンバーとして参加した。

翌1989年のソロ作『Full Moon Fever』からは「Free Fallin'」「I Won't Back Down」「Runnin' Down A Dream」が生まれた。これらの曲は、バンドの代表曲と並んで語られることが多い。バンドとソロの両方で楽曲を残した点も、トム・ペティの活動の特徴として整理しやすい。

評価とその後

Tom Petty And The Heartbreakersは、2002年にロックの殿堂入りを果たしている。長く活動を続けたバンドとして、アメリカのロック史の中で確かな位置を持っていた。

2017年10月2日、トム・ペティが自宅で急死したことで、バンドとしての活動は終わった。結成40周年記念ツアーの直後の出来事だった。検視では、複数の処方薬の相互作用による偶発的な過剰摂取が死因とされている。

聴くときの入口

  • 「American Girl」: デビュー期の勢いが分かる曲
  • 「Refugee」: バンドの骨格がはっきり出ている代表曲
  • 「Don't Come Around Here No More」: 80年代の広がりを感じる1曲
  • 「Learning to Fly」: 90年代の代表曲として外しにくい
  • 「Free Fallin'」: ソロ作からだが、トム・ペティの代表曲として定着している

Tom Petty And The Heartbreakersは、ルーツ・ロックをベースにしながら、曲をきちんと届く形でまとめるバンドだった。トム・ペティの歌と作曲、マイク・キャンベルやベンモント・テンチをはじめとするメンバーの演奏が合わさって、長く聴かれる曲を残している。

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