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Totoは、1977年にロサンゼルスで結成されたロック・バンドだ。中心になったのは、スティーヴ・ルカサー、デヴィッド・ペイチ、デヴィッド・ハンゲイト、そしてジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ポーカロといったスタジオ・ミュージシャンたちだった。バンド名は、ジェフ・ポーカロがデモテープの識別用に書き込んだ「TOTO」に由来するとされている。
Totoの出自は、いわゆる通常のバンド結成とは少し違う。メンバーはもともと、ロサンゼルスの第一線で活動するセッション・ミュージシャンだった。自分たちの作品を作る一方で、他のアーティストのレコーディングにも数多く参加していた。
1980年代には、その活動がさらに広がる。たとえばマイケル・ジャクソンの『Thriller』(1982年)では、複数のメンバーが制作に参加している。スティーヴ・ルカサーは「Beat It」でエディ・ヴァン・ヘイレンのギター・ソロと並ぶ形で演奏し、スティーヴ・ポーカロは「Human Nature」の作曲に関わった。
Totoの商業的なピークとしてよく挙げられるのが、1982年の4作目『TOTO IV』だ。このアルバムには「Africa」「Rosanna」が収録され、グラミー賞では最優秀アルバム賞を含む複数部門を受賞した。
特に「Africa」は、Totoを代表する楽曲として広く知られている。2018年にはインターネット上で再評価が進み、再生数が前年から大きく伸びた。さらに、若いファンの呼びかけを受けてWeezerがカバーを発表し、このカバーも話題になった。
このほか、「Georgy Porgy」は3DやEric Benetにカバーされ、MC Lyteの「Poor Georgie」ではサンプリングも行われている。「I Won't Hold You Back」は、Roger Sanchezが「Another Chance」で引用したことでも知られている。
Totoの音楽は、クラシック・ロックを土台にしながら、演奏の精度が高いことが特徴として挙げられる。もともとがスタジオ・ミュージシャン中心の集団なので、アレンジや演奏の組み立てが細かい。ギター、キーボード、リズム隊のまとまりが強く、ポップソングとしての分かりやすさもある。
また、ロックを軸にしつつ、R&BやAOR寄りの要素が入る曲もあり、そこがTotoの幅につながっている。セッション仕事で培った手数の多さが、そのままバンドの持ち味になっている印象だ。
Totoは長い活動の中で、メンバーの入れ替わりが多いバンドでもある。初期メンバーのほか、ジョセフ・ウィリアムス、ボビー・キンボール、サイモン・フィリップス、キース・カーロック、ジョン・ピアースなど、多くのミュージシャンが在籍してきた。
いったん活動停止の扱いになった時期もあるが、その後もツアーを続けている。2020年10月には、ルカサーとジョセフ・ウィリアムスが新しい編成とツアー計画を発表している。
Totoは、ヒット曲の存在だけでなく、1980年代のポップスやロックの制作現場にも深く関わったバンドとして見られている。特に『Thriller』への参加は、表舞台のバンド活動と裏方のセッション仕事がつながっていたことを示している。
さらに、「Africa」が世代をまたいで再注目されたことからも、Totoの楽曲が今も広く聴かれていることが分かる。オリジナルのヒットだけでなく、カバーやサンプリングを通じて楽曲が流通し続けているのも、このバンドの大きな特徴だ。
公式サイトや各種SNSでも活動情報が確認できるので、現在の編成やツアーの動きはそちらを追うと分かりやすい。クラシック・ロックを入口にしつつ、80年代のポップ史にも名前が残るバンドとして、Totoは今もチェックしやすい存在だ。