Vinyl Record Reviews
Violeta de Outonoは、1984年にブラジル・サンパウロで結成されたロック・バンドだ。中心メンバーは、ヴォーカル/ギターのファビオ・ゴルフェッチ、ベースのクラウジオ・ソウザ、ドラムのアンジェロ・パストレッロで、現在までに複数のメンバーを迎えながら活動を続けている。
1985年には「Outono」「Dia Eterno」などを収めたデモテープを制作している。この音源はサンパウロやリオデジャネイロのオルタナティブ系ラジオ局でよく流れ、アンダーグラウンド・シーンでの存在感を強めた。1987年にはセルフタイトルのファースト・アルバムを発表している。
Violeta de Outonoの音楽は、1960〜70年代の英米サイケデリック・ロックの影響がはっきりした作りになっている。ピンク・フロイド、ドアーズ、ゴングなどの要素を取り込みつつ、重なり合うインストゥルメンタル・レイヤーと内省的な歌詞を組み合わせたサウンドで知られている。
ジャンルとしてはロックを軸に、Psychedelic Rock、Prog Rock、Alternative Rockの要素が並ぶ。初期作では、サイケデリックな質感に加えて、プログレッシブ・ロック、ポストパンク、ゴシック/ダーク系のリスナーからも注目を集めた。
中心人物のファビオ・ゴルフェッチは、2012年から英仏のロック・バンド、ゴングのギタリストとしても活動している。ゴングの創設者デイヴィッド・アレンが考案したグリッサンド・ギター奏法を自身のプレイに取り入れていることでも知られている。こうした活動を通じて、Violeta de Outonoはブラジルのプログレッシブ/サイケデリック・ロックを代表するバンドとして国際的にも認知されている。