Bring Me The Horizon - Count Your Blessings Repented. (2026)
Bring Me The Horizon 2026

Bring Me The Horizon - Count Your Blessings Repented. (2026)

Rock Deathcore

Bring Me The Horizon『Count Your Blessings Repented.』について

Bring Me The Horizonは、イギリス・シェフィールド出身のメタルコア・バンドだ。2004年結成の初期から、強い歪みと速い展開、そして極端に密度の高い演奏で存在感を示してきた。そんな彼らの初期作『Count Your Blessings』を、20周年の節目にあたる2026年に再録音したのが『Count Your Blessings Repented.』である。オリジナルの骨格を保ちながら、現在の演奏力と制作環境で撮り直した作品という位置づけで、バンドの原点をあらためて見直す内容になっている。

作品の位置づけ

オリジナルの『Count Your Blessings』は2006年のデビュー作で、当時の彼らが持っていたデスコア色の強さをそのまま刻み込んだアルバムだった。のちのBring Me The Horizonは、より広いロック/エレクトロニック寄りの方向へと進んでいくが、その出発点にあるのがこの作品だ。したがって『Repented.』は単なる再発ではなく、バンドの初期像を現代の視点で再構築した記録として捉えられる。

2026年版は、Oli SykesとLee Maliaがスウェーデンのプロデューサー、Buster Odeholmと制作し、全10曲を再録音したうえで未発表の11曲目も含む構成とされる。新録の「Black & Blue」も公開されており、当時の荒さをそのまま残すというより、現在のBring Me The Horizonの手触りで初期曲を更新している印象が強い。

オリジナル盤との違い

2006年版は、バーミンガムのDEP International StudiosでDan Spriggのプロデュースにより録音された。勢いを優先した作りで、演奏の強度はある一方、録音の粗さもそのまま作品の性格になっていた。回顧的には、Oli Sykesが好んでいたUSハードコアやスクリーモの感覚と、Lee MaliaやCurtis Wardが持ち込んだデスメタル、スラッシュ、トラディショナル・メタルの要素が混ざっていたとされる。

『Repented.』では、そうした初期衝動を保ちながら、演奏や音像を今の基準で整え直している点が大きい。特に再録盤では、初期作特有の“勢い先行”の感触と、現在のバンドが持つ精度の差が聞きどころになりやすい。オリジナルを知る人なら、曲そのものの輪郭がくっきりしていることに気づきやすいだろう。

収録内容と盤面の特徴

この盤はUK & EuropeでRCAからリリースされている。特にバンドストア限定のSuper Deluxe「Unchained」Box Setとして案内されており、ジャケットはハードカバーのブック仕様、24ページの写真集が付属する。レコード盤のバリエーションとしては、Pearl Flip、Coke Bottle Green、Picture Disc、Blackが用意されている。

収録面では、サイドBに新録の「Dehumanized」が入る点が注目される。さらに、A3には点字表記が使われており、その転写は「For Stevie Wonders Eyes Only」とされている。こうした細部は、単なる復刻ではなく、記念盤としての意図をはっきり示している。

当時の評価とその後

オリジナルの『Count Your Blessings』は、発売当時から評価が割れた作品だった。演奏の勢い、将来性、攻撃性は評価された一方で、独創性の不足、歌詞、荒いプロダクションは批判の対象にもなった。UK Albums Chartでは最高93位、Rock & Metal Albums Chartでは最高9位を記録している。つまり、大きな商業的成功作というより、初期のバンド像を刻んだ作品として受け止められてきた。

Bring Me The Horizon自身も、ここから徐々に方向性を広げていく。のちの『Sempiternal』ではより洗練されたメタルコアへ進み、2015年の『That’s the Spirit』ではロック寄りの色合いが強まった。そうした変遷を踏まえると、『Count Your Blessings Repented.』は、現在の彼らがどこから始まったのかを示す位置にある。

シーンの中での意味

2000年代半ばのUKメタルコア/デスコア周辺では、Bring Me The Horizonのように、極端なヘヴィネスを前面に出しつつ、MySpaceなどのネット経由で拡散していくバンドが増えていた。彼らの初期作は、その文脈の中でも特に露骨に攻撃性を押し出した一枚として語られてきた。後年の大きな音楽性の変化を知っていると、なおさらこの再録盤は、バンドの出発点を確認する資料として見えてくる。

『Count Your Blessings Repented.』は、2006年のデビュー作を2026年の演奏と制作で組み直した再録盤だ。オリジナルの荒い質感をそのまま保存するのではなく、20年後の視点で再提示する作品として置かれている。Bring Me The Horizonの初期と現在をつなぐ、節目の一枚である。

トラックリスト

  1. A1 Pray For Plagues 4:26
  2. A2 Tell Slater Not To Wash His D**k 3:39
  3. A3 ⠋⠕⠗ ⠎⠞⠑⠧⠊⠑ ⠺⠕⠝⠙⠑⠗⠎ ⠑⠽⠑⠎ ⠕⠝⠇⠽ 4:28
  4. A4 A Lot Like Vegas 2:11
  5. A5 Black & Blue 4:32
  6. A6 Slow Dance 1:37
  7. B1 Dragon Slaying 2:40
  8. B2 (I Used To Make Out With) Medusa 6:05
  9. B3 Fifteen Fathoms, Counting 1:55
  10. B4 Off The Heezay 6:05
  11. B5 Dehumanized 4:28

動画

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