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A Bolhaは、1965年にブラジルで結成されたロックバンドだ。結成当初はThe Bubblesという名前で活動し、ローリング・ストーンズやLos Shakersのカバー曲を演奏していた。バンドはCesarとRenato Ladeiraの兄弟を中心に始まり、後に名前をA Bolhaへ変更している。
1966年には、The Bubbles名義で最初のシングルを発表している。この時点ではカバー曲中心だったが、1970年にA Bolhaへ改名してからは、より重いロックへと方向を変えた。これは、Isle of Wight Festivalの映像を見たことがきっかけになったとされている。
改名後の編成は、Renato Ladeiraがキーボード、Pedro Limaがギター、Arnaldo Brandãoがベース、Gustavo Schroeterがドラムという布陣だった。1971年にはブラジル国内の音楽コンクールFestival Internacional da Canção(FIC)でベストバンド賞を獲得している。
その後、1973年に1作目のLP『Um Passo à Frente』を録音・発表した。1977年には2作目『É Proibido Fumar』をリリースしている。活動は1978年にいったん終わり、30年ほど後の2007年には『É Só Curtir』で再び作品を出している。
A Bolhaの音楽は、Psychedelic Rock、Prog Rock、Rock & Roll、Hard Rockを軸にしている。特に1970年代前半の作品では、プログレッシブ・ロックやハードロックにロックンロールの要素を混ぜた構成が確認できる。『Um Passo à Frente』にはジャズ的な要素も入り、Tamba Trioの鍵盤奏者Luiz Eçaがピアノで参加している。
2作目の『É Proibido Fumar』では、前作よりもヘヴィなサウンドを追求している。バンド名を変えた後の路線変更は、単なるカバー・バンドから、オリジナルのロックバンドへ移った流れとして整理できる。
A Bolhaは、Gal Costa、Erasmo Carlos、Caetano Veloso、Raul Seixasといったブラジルの著名なミュージシャンとも共演している。こうした共演歴は、当時のブラジル音楽シーンの中で一定の接点を持っていたことを示している。
長い活動休止のあとに2007年の『É Só Curtir』で再登場したこともあり、近年はブラジルのサイケデリック/プログレッシブ・ロック史の中で見直されている。1960年代のカバー演奏から始まり、1970年代にオリジナル色の強いロックへ進んだ流れは、バンドの活動歴を追ううえで分かりやすいポイントだ。
A Bolhaを追うなら、まずは改名後の1970年代作品に注目すると流れがつかみやすい。『Um Passo à Frente』ではプログレッシブ・ロック寄りの構成とゲスト参加の鍵盤が目立ち、『É Proibido Fumar』ではより重いギター・サウンドが前に出ている。カバー中心の初期から、ブラジルのロック史の中で独自の位置を作っていったバンドとして見ると分かりやすい。