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AC/DCは、1973年にオーストラリア・シドニーでAngus YoungとMalcolm Youngの兄弟を中心に結成されたロックバンドだ。バンド名は「交流(AC)/直流(DC)」の略で、家庭用ミシンの銘板にあった「AC/DC」の表記を姉が見つけた、というエピソードが知られている。
結成当初はDave Evans(ボーカル)、Larry Van Kriedt(ベース)、Colin Burgess(ドラムス)を加えた編成で始まり、1973年12月31日にシドニーのChequersで初の公式ライブを行った。
1974年にはメンバー交代が続き、Larry Van KriedtとColin Burgessが離脱し、Rob Bailey(ベース)とPeter Clack(ドラムス)が加入した。その後も編成は動き、同年にはTony Currentiがドラムスで参加している。1974年6月にはHarry VandaとGeorge YoungによってAlbert Productionsと契約した。
同年11月にはDave Evansが脱退し、Bon Scottがボーカルとバグパイプで加入した。以後、バンドはScottの歌唱を前面に出したブルース・ロック寄りのハードロックで存在感を強めていく。1975年にはPhil Ruddがドラムス、Mark Evansがベースで加入し、1977年のアメリカ初ツアー前にはCliff Williamsがベースを担当するようになった。
1977年の『Let There Be Rock』、1979年の『Highway to Hell』で人気を広げたが、1980年2月にBon Scottが33歳で死去した。その後、Brian Johnsonが後任ボーカルとして加入し、追悼の意味も込めて制作された『Back in Black』が1980年に発表された。この作品は世界で4000万枚以上を売り上げたとされ、AC/DCの代表作として扱われている。
1983年にはPhil Ruddが一度離れ、Simon Wrightが加入した。1989年にはChris Sladeが後任となり、1994年にはPhil Ruddが再加入している。2014年にはMalcolm Youngが健康上の理由でバンドを離れ、2016年にはBrian Johnsonが聴覚の問題でツアーを続けられなくなったため、2016年ツアーではAxl Roseがゲストボーカルを務めた。Cliff Williamsも2016年に引退を表明したが、2020年にはBrian Johnson、Phil Rudd、Cliff Williamsが復帰したと発表されている。
AC/DCの音楽は、Blues RockとHard Rockを軸にしている。ギターのリフを前面に出した曲作りが多く、Angus Youngのリードギターと、Malcolm Youngのリズムギターが土台を作ってきた。
ライブではAngus Youngの学生服姿のステージングがよく知られている。派手な演出を増やすというより、ギター、ボーカル、リズム隊の力をそのまま押し出す形で活動してきたバンドだ。
『Highway to Hell』は国際的な成功につながった作品として扱われている。Bon Scott時代のAC/DCを広く知らしめたアルバムで、ハードロックの定番として取り上げられることが多い。
続く『Back in Black』は、Brian Johnson加入後の最初のアルバムで、バンドの商業的成功を決定づけた作品として知られている。ロック史の中でも販売枚数の多いアルバムの一つで、AC/DCの名前を世界規模で定着させた。
AC/DCは長い活動の中で多くのメンバー交代を経験している。初期から関わった人材には、Dave Evans、Bon Scott、Brian Johnson、Malcolm Young、Angus Young、Cliff Williams、Phil Rudd、Mark Evans、Simon Wright、Chris Slade、Colin Burgess、Larry Van Kriedt、Steve Young、Tony Currenti、Noel Taylor、Peter Clack、Rob Bailey、Neil Smith、Chris Chaney、Matt Laugなどがいる。
特にボーカルはDave Evans、Bon Scott、Brian Johnsonと受け継がれ、バンドの時代ごとの音像を分ける要素になってきた。リズム隊も複数回の交代がありながら、曲の骨組みを支える役割を保っている。
AC/DCはオーストラリア出身バンドとして最も成功したロックバンドの一つとされ、2003年にはロックンロール・ホール・オブ・フェイムに殿堂入りしている。シンプルな構成のハードロックを長く続け、世界各地で支持を集めてきた。
派手な装飾よりも、リフ、歌、リズムをはっきり聴かせる作りが特徴で、ライブバンドとしての印象も強い。長年にわたって同じ方向性を保ちながら活動してきた点が、AC/DCの大きな特徴になっている。