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Al Greenは、1946年4月13日生まれ、アメリカ・アーカンソー州フォレスト・シティ出身のソウル/ゴスペル歌手、ソングライターだ。活動初期はAl Greene名義だったが、1960年代後半からAl Green名義を使うようになった。
1970年代のソウル・シーンでは、Hiレコードのウィリー・ミッチェルと組んだ作品で知られる。ホーンやストリングスを前面に出した編成に、ファルセットを乗せる歌い方が特徴で、この作り方は「Hiサウンド」と呼ばれている。
1969年、テキサス州ミッドランドでのツアー中にHiレコード副社長でバンドリーダーのウィリー・ミッチェルと出会い、その歌声をきっかけに契約した。翌1970年のデビュー作『Green Is Blues』から、ミッチェルとの共同作業が本格化する。
その後の作品では、「Tired of Being Alone」「Let's Stay Together」「I'm Still in Love With You」などのヒットを出した。これらの曲では、リズム隊の上にホーンとストリングスが重なり、そこにグリーンのファルセットが乗る構成が目立つ。
この時期のアル・グリーンは、70年代前半のソウル・シーンで大きな存在感を持っていた。マービン・ゲイをはじめ、同時代のソウル・アーティストにも影響を与えたとされている。
1974年の「Take Me to the River」は、ギタリストのティーニー・ホッジスとの共作として知られる。これは早世したいとこでブルース・シンガーのリトル・ジュニア・パーカーへの追悼として書かれた楽曲だ。
この曲は後に多くのアーティストに取り上げられ、アル・グリーンの名前をソウルの文脈だけでなく、カバー・ソングの定番としても広げることになった。
1974年10月18日、元交際相手のメアリー・ウッドソンがメンフィスの自宅を訪れ、入浴中のグリーンの背中に熱いグリッツを浴びせて重度の火傷を負わせ、その後自殺する事件が起きた。グリーンはこの出来事をきっかけに信仰を深めたとされる。
1976年にはメンフィスで教会を購入し、Full Gospel Tabernacleの牧師に叙階された。事件後もしばらくはミッチェルとの世俗的なソウル作品を発表していたが、1980年代に入るとゴスペルへ活動の軸を移していく。
アル・グリーンの作品は、派手な技巧よりも、歌の置き方やバンドの鳴り方で印象を作るタイプだ。特にHiサウンドの時期は、演奏の密度と歌声の抜け方のバランスがはっきりしている。
アル・グリーンは1995年にロックの殿堂へ、2004年にソングライターズ・ホール・オブ・フェイムへ殿堂入りしている。ソウルの代表的な歌い手としてだけでなく、作曲家としても評価されている。
現在も牧師としての活動と音楽活動を両立させている。ソウルとゴスペルの両方をまたぐ経歴は、彼のディスコグラフィーを見るうえでも重要なポイントだ。