Vinyl Record Reviews
Aretha Franklinは、アメリカのシンガー、ピアニスト、ソングライターだ。ジャンルはFunk / Soul、スタイルはSoulとして知られている。1942年3月25日にテネシー州メンフィスで生まれ、2018年8月16日にミシガン州デトロイトで亡くなった。
「Queen of Soul(ソウルの女王)」という呼び名で広く知られ、女性ヴォーカリストの代表的存在として扱われてきた。1987年には、女性として初めてRock & Roll Hall of Fameのパフォーマー部門に殿堂入りしている。
父は牧師のC.L. Franklinで、幼少期から教会でゴスペルを歌って育った。ここで身につけた歌い方が、その後のソウルやR&Bの表現に直結している。
若い頃はColumbia Recordsで活動し、その後1967年にAtlantic Recordsへ移籍した。ここでプロデューサーのJerry Wexlerや、Muscle Shoals Rhythm Sectionと組み、ゴスペル色の強いサウンドに戻したことが、商業的なブレイクにつながっている。
移籍第1弾アルバム『I Never Loved a Man the Way I Love You』からのシングル「Respect」は、Otis Reddingのカバーだ。Aretha Franklinはこの曲を女性視点の歌として再構成し、1967年に全米チャート1位を記録した。
この曲は、公民権運動やウーマンリブ運動のアンセムとして受け止められた。1968年のグラミー賞では最優秀女性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を含む2部門を受賞し、その後も同賞を8年連続で受賞している。録音は米議会図書館の「ナショナル・レコーディング・レジストリー」にも登録されている。
1972年にロサンゼルスの教会で収録されたライブ・ゴスペルアルバム『Amazing Grace』も重要な作品だ。Carol Kingの「You've Got a Friend」などをゴスペル・アレンジで歌っている。
このアルバムは200万枚以上を売り上げ、本人のキャリアで最大のセールスを記録した。ライブ・ゴスペルアルバムとしては、史上最も売れた作品として扱われている。
Aretha Franklinは、ソウル・ミュージックの歴史を語るうえで外せない存在だ。特に「Respect」のように、既存曲を自分の言葉と視点で歌い直すやり方は、彼女の代表的な仕事として残っている。
公民権運動や女性解放の文脈で受け止められた楽曲があることも含めて、音楽の枠を越えて参照される場面が多い。2018年に76歳で亡くなったあとも、代表曲やライブ音源は今も聴かれ続けている。
公式サイトや公式SNS、YouTubeのVEVOチャンネル、AllMusic、IMDb、Wikipediaなどで情報を確認できる。音源だけでなく、映像や資料を追うと、活動の流れが見えやすい。