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Average White Bandは、スコットランド出身のR&B/ソウル・グループだ。ジャンル表記ではFunk / Soul、スタイルはFunkに分類されることが多い。オリジナル・メンバーには、Alan Gorrie、Hamish Stuart、Onnie McIntyre、Malcolm Duncan、Roger Ball、Robbie McIntoshが名を連ねる。
バンド名の「Average White Band」は、白人主体のスコットランド出身グループが黒人音楽であるR&Bやソウルを本格的に演奏していることへの驚きから付けられた、という説明が広く知られている。友人のBonnie Bramlettが命名に関わったとする話や、「too much for the average white man」という言葉が由来になったとする説もある。
初期の編成では、Alan Gorrieがベースとヴォーカル、Hamish Stuartがギターとヴォーカル、Onnie McIntyreがギター、Malcolm Duncanがサックス、Roger Ballがサックスとキーボード、Robbie McIntoshがドラムを担当していた。いずれもスコットランド各地の出身で、バンドの出発点がイギリス北部のローカル・シーンにあったことがわかる。
Average White Bandは、R&Bやソウルの演奏を前面に出しながら、ファンクのリズムを強く押し出したサウンドで注目を集めた。ホーン・セクションを軸にしたアンサンブル、ギターのカッティング、ベースの細かい動きが、その後の代表的な持ち味になっていく。
1974年12月にシングルとして発表された「Pick Up the Pieces」は、翌1975年2月に全米シングル・チャートとアルバム・チャートの両方で1位を獲得した。全英出身のインストゥルメンタル・ファンク曲がアメリカでNo.1になるのは珍しく、Average White Bandの名前を一気に広めるきっかけになった。
この曲は、ホーン・リフを中心にした構成と、無駄を削った展開が印象的だ。歌詞に頼らず、演奏そのもので引っ張る作りになっていて、バンドの演奏力がそのまま前に出ている。
また、この曲の評判はJames Brownにも届き、彼は「Above Average Black Band」という名義でカバーしている。こうした反応からも、当時のAWBがファンク・バンドとして強く意識されていたことが見えてくる。
Average White Bandの歴史では、ドラマーRobbie McIntoshの急死が大きな出来事として残っている。1974年9月23日、ロサンゼルスで開かれたGregg Allmanのパーティーで、ヘロインが混入したドリンクを口にして亡くなった。彼は「Pick Up the Pieces」が全米を席巻する前にこの世を去っている。
後任にはSteve Ferroneが加わった。Ferroneは当時ロサンゼルスに滞在しており、その後およそ10年近くバンドを支えることになる。のちにTom Petty and the Heartbreakersのドラマーとしても知られる人物だ。
その後もAverage White Bandはメンバーの入れ替わりを重ねて活動を続けた。名前が挙がっているメンバーには、Eliot Lewis、Brian Dunne、Alex Ligertwood、John Wilson、Fred Vigdor、Pete Abbottなどがいる。
Average White Bandの音楽は、ファンクを軸にしながら、ソウルの歌心とR&Bのグルーヴを組み合わせた作りになっている。ホーン・アレンジが前に出る曲が多く、サックスとトランペットのリフが曲の骨格を作る場面が目立つ。
ギターはリズムを刻む役割が強く、ベースとドラムが細かく噛み合うことで、ダンス向きの推進力を生んでいる。インストゥルメンタルでも成立する一方で、ヴォーカル曲ではメロディを過度に飾らず、リズムの流れを崩さない作りが多い。
Average White Bandは、英国出身のバンドがアメリカのブラック・ミュージックの文脈で評価された例として語られることが多い。特に「Pick Up the Pieces」のヒットは、ファンクが地域や人種の枠を越えて受け入れられた事例としても扱われている。
バンド名の由来にまつわる話や、James Brownによるカバーのエピソードも含めて、AWBは単なるヒット曲の持ち主というより、70年代ファンクの中で独特の位置を占めたグループとして見られている。公式サイトや各種ディスコグラフィーでも、彼らの活動は長く追われている。
Average White Bandは、スコットランド出身という背景と、アメリカのファンク/ソウルに根ざした演奏をそのまま結びつけたグループだ。派手な説明より、演奏を聴くと輪郭がはっきりするタイプのバンドである。