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Babe Ruthは、1971年にロンドンで結成されたイギリスのロック・バンドだ。もともとはAlan Shacklockを中心に「Shacklock」という名前で活動を始め、のちにベーブ・ルースにちなんでBabe Ruthへ改名した。活動期間は1971年から1976年までで、2002年には旧メンバーを中心に再結成し、アルバム『Que Pasa』を発表している。
Alan Shacklockは王立音楽院の卒業生で、学生時代の友人だった画家Roger DeanがEMI HarvestのNick Mobbsに彼らを紹介したことが、契約につながったとされる。そこからマーキー・クラブでのライブ出演にも結びついた。バンド名の変更は1972年で、当時のハードロックやプログレッシブ・ロックの文脈の中でも、名前の印象を強く残すものになった。
初期のBabe Ruthで特に注目されたのが、ボーカリストのJenny Haanだ。彼女は約40人のオーディションを勝ち抜いて加入したとされ、当時のハードロック/プログレ・シーンでは珍しい女性フロントマンだった。ほかにもAlan Shacklock、Dave Hewitt、Ed Spevock、Dave Punshon、Dick Powell、Bernie Marsden、Steve Gurl、Chris Holmesなどがクレジットされている。
ジャンルはRock、スタイルとしてはProg RockとClassic Rockに位置づけられている。演奏面では、プログレ寄りの構成とハードロック由来の推進力をあわせ持つバンドとして知られている。デビュー作『First Base』は1972年にAbbey Road Studiosで録音されている。
この時期の代表曲「The Mexican」は、後年までかなり広い範囲で参照された。ロックの枠だけでなく、アーリー・ヒップホップやブレイクダンス文化、初期のディスコ・クラブでも聴かれた曲として語られている。曲のリズムや展開が、ジャンルの違う現場でも使われた点はBabe Ruthの特徴として押さえておきたいところだ。
「The Mexican」は、その後もさまざまなアーティストに取り上げられている。1984年にはJellybean Benitezによるカバーが制作され、その際はJenny Haan本人がボーカルを担当し、全米ダンスチャートで1位を記録している。さらにHelloweenが1999年に、GZAが2015年に、JIDが2025年に取り上げており、ロック以外の領域にも曲が残っていることが分かる。
Babe Ruthは1976年にいったん解散した。その後、2002年にJenny HaanやAlan Shacklockら旧メンバーで再結成され、アルバム『Que Pasa』を発表している。オリジナル期の活動は短いが、再結成によって後年までバンド名が続いた。
Babe Ruthは、プログレ寄りのロックを土台にしながら、1曲がロック、ダンス、ヒップホップの周辺まで広がっていったバンドだ。活動期間は長くないが、曲の使われ方やカバーの履歴を見ると、当時の英国ロックの中でも少し違う位置にいたことが見えてくる。