Vinyl Record Reviews
Barrabasは、スペイン・マドリードで1971年に結成されたファンク・ロック・バンドだ。元Los BrincosのリーダーだったFernando Arbexが中心になって立ち上げたグループで、初期メンバーにはTito Duarte、Miguel Morales、Ricky Morales、Ignacio Egana、Joao Vidalがいた。メンバーはその後たびたび入れ替わり、特にボーカルのJosé Luis Tejadaが加入した時期が大きな転機になっている。
Barrabasのサウンドは、ファンクを軸にしながら、サイケデリック、ラテン・ロック、プログレッシブ・ロックの要素を取り込んでいる。ウェブ情報でも、サンタナからの影響を感じさせるラテン色の強いロックに、ファンクとサイケデリックを混ぜたスタイルとして紹介されている。活動を進める中で、ジャズ・ファンクやディスコにも接近していった。
ジャンル表記としてはRock、Funk / Soul、Latinが挙がっていて、スタイル面ではFunk、Prog Rockが中心に置かれている。実際の音像も、このあたりの要素が重なったものとして受け取られている。
結成後、Barrabasはすぐにデビュー作の制作に入った。1972年のデビュー・アルバム『Barrabas』は副題に『Música caliente』を持ち、この作品に収録された「Wild Safari」と「Woman」が国際的にヒットした。「Woman」はカナダのチャートで1位を記録している。
1973年の『Barrabas Power』では、ベーシスト兼シンガーのIgnacio Eganaが脱退し、José Luis Tejadaが加入した。続く1974年の『Release Barrabas』に収録された「Hi-Jack」は、スペイン国内チャートだけでなく、北米のブラック・ミュージック・チャートでも1位を獲得した。
その後も活動を続けたが、1977年のセルフタイトル作を最後に一度解散している。1980年代初頭にはFernando Arbexがメンバーを一部入れ替えて再結成し、その後さらに2枚のアルバムを発表したのち、最終的に活動を終えた。
Barrabasは固定メンバーのバンドというより、時期によって顔ぶれが変わるグループだった。プロフィールに挙がっている主な名前は以下の通りだ。
とくにFernando Arbexは、Los Brincosの元リーダーとして知られ、Barrabasの結成でも中心的な役割を担っている。Iñaki Egañaは初期メンバーとして参加し、バンドの初期サウンドに関わっていた。
Barrabasを知る入口としては、「Wild Safari」「Woman」「Hi-Jack」がよく挙がる。デビュー作で国際的なヒットを出し、続く作品でも大きなシングルを生んでいるので、アルバム単位だけでなく曲単位でも追いやすいグループだ。
特に「Woman」はカナダで1位、「Hi-Jack」はスペイン国内と北米のブラック・ミュージック・チャートで1位を獲得していて、スペインのバンドとしてはかなり広い地域で受け入れられた実績がある。
Barrabasの基本情報や作品の流れは、関連サイトとして挙がっているWikipediaの項目でも確認できる。スペインのファンク・ロック、ラテン・ロック、ジャズ・ファンク、ディスコの交差点にいるバンドとして整理すると、活動の輪郭が見えやすい。