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Bill Bruford's Earthworksは、イエスやキング・クリムゾンで知られるドラマー、ビル・ブルーフォードが1986年に始めたイギリスのジャズ・バンドです。プログレッシヴ・ロックの現場で活動していたブルーフォードが、ジャズの方向へ本格的に軸足を移す中で立ち上げたプロジェクトとして知られています。2009年に解散しています。
結成当初は「The Bill Bruford Quartet」としてスタートしました。編成は、ブルーフォードのドラムに、ジャンゴ・ベイツ、イアン・バラミー、ミック・ハットンを加えた形です。ウェブ上の情報では、ブルーフォードがプログレッシヴ・ロックの世界からジャズへ移る流れの中で、このバンドを立ち上げたことが確認できます。
当初のEarthworksは、電子ドラムやシンセサイザーを取り入れたサウンドが特徴でした。アコースティック楽器と電子機材を組み合わせたジャズ・フュージョン寄りの編成で、ブルーフォードのドラムとベイツのキーボードが中心になっていました。
初期のEarthworksは、電子的な要素と生演奏を並べる形で独自の音作りを進めていました。ただ、1993年頃までには、電子楽器がジャズ演奏に必要な柔軟さを妨げると判断され、以後は完全にアコースティックな編成へ移行しています。
この変化によって、バンドの性格はよりコンテンポラリー・ジャズ寄りになっていきます。編成の入れ替えもありながら、ティム・ハリーズ、ティム・ガーランド、スティーヴ・ハミルトン、パトリック・クララなどが加わり、時期ごとに演奏の重心を少しずつ変えていきました。
代表作としては、Earthworks(1987年)、Dig?(1989年)、All Heaven Broke Loose(1991年)、The Sound of Surprise(2001年)などがあります。いずれも、バンドの時期ごとの編成や方向性を追ううえで重要な作品です。
Earthworksは2008年のロンドン公演を最後のステージとし、2009年1月1日に正式解散しました。ブルーフォードは、音楽ビジネスを取り巻く経済状況と、活動によって得られる報酬のバランスが継続を支えないと判断したことを、解散理由として挙げています。
Bill Bruford's Earthworksは、ロック畑で知られたブルーフォードが、ジャズの現場でどこまで踏み込めるかを示したバンドでした。初期の電子楽器を使った編成から、のちのアコースティック中心の形へ移る過程も含めて、彼の音楽的な関心の変化がそのまま表れています。ジャズとプログレッシヴ・ロックの境界をまたぐ活動として、今も参照されることの多い存在です。