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Blancmange(ブランマンジェ)は、1979年にロンドンで結成されたイギリスのシンセ・ポップ・デュオだ。中心メンバーはニール・アーサー(ヴォーカル)とスティーヴン・ルスコム(キーボード)で、結成初期にはローレンス・スティーヴンスも在籍していた。バンド名はデザートのブラマンジェに由来する。
1981年のコンピレーション『Some Bizzare Album』で注目を集め、ロンドン・レコードと契約した。1982年9月にデビュー・アルバム『Happy Families』を発表し、全英アルバム・チャート30位を記録している。ここからシングルのヒットが続き、同年10月の「Living on the Ceiling」は全英7位まで上昇した。
その後も「Waves」(全英19位)、「Blind Vision」(全英10位)、「Don't Tell Me」(全英8位)などがチャートに入り、80年代前半の英国シーンで存在感を示した。1984年の2作目『Mange Tout』は全英アルバム・チャート8位まで上がっている。
Blancmangeの音楽は、シンセサイザーを前面に置いたポップ・ソングが中心だ。電子音のリフ、打ち込み主体のリズム、ヴォーカルを軸にした構成が目立つ。初期の楽曲は、当時の英国シンセ・ポップらしい作りを持ちながら、ダンス・ミュージック寄りの感触もある。
代表曲の「Living on the Ceiling」や「Blind Vision」では、短いフレーズを反復するシンセの使い方がはっきりしていて、メロディーとリズムの組み立てが分かりやすい。曲ごとのフックを前に出す作りが、ヒットにつながった要素のひとつとして見られる。
80年代半ばになると人気は落ち着き、3作目『Believe You Me』(1985年)の成績も伸びず、1986年にいったん解散した。解散後、ルスコムはインド音楽の影響を受けたアルバム『New Demons』(1989年)に関わり、アーサーはソロ作『Suitcase』(1994年)などを発表している。
その後、2006年に再結成し、2011年にはオリジナル・アルバム『Blanc Burn』をリリースした。ルスコムはこの作品の後、体調不良を理由にバンドを離れ、それ以降はアーサーがBlancmange名義で活動を続けている。
再結成後もアルバム発表は続いていて、『Happy Families Too...』(2013年)、『Semi Detached』(2015年)、『Wanderlust』(2018年)などがある。初期のヒット曲を持つバンドとしてだけでなく、現在進行形で作品を出している点もBlancmangeの特徴だ。
ニール・アーサーはBlancmange以外でも活動していて、ベンジ(Benge)とのユニットFaderでは『First Light』(2017年)と『In Shadow』(2019年)を発表している。ジェズ・バーンホルツとのNear Futureでも活動歴がある。
メンバーとしては、ニール・アーサー、スティーヴン・ルスコム、ローレンス・スティーヴンスの名前が挙がる。特にアーサーとルスコムは、Blancmangeの中核として知られてきた。
スティーヴン・ルスコムは2025年9月13日に70歳で亡くなった。Blancmangeの歩みを振り返ると、80年代前半のヒット曲、1986年の解散、2006年の再結成、そして再始動後の継続的な制作まで、活動の区切りがはっきりしている。
まずは「Living on the Ceiling」「Blind Vision」「Don't Tell Me」「Waves」あたりから入ると、Blancmangeの初期の流れが追いやすい。80年代の英国シンセ・ポップを軸にしつつ、ヒット曲単位で聴いても曲の作りが見えやすいバンドだ。
再結成後の作品まで含めると、初期のイメージだけで終わらない活動歴になっている。Blancmangeは、80年代のシンセ・ポップを語るときに外しにくい名前として、今も作品をたどりやすい存在だ。