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Blue Öyster Cultは、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド出身のハードロック・バンドだ。活動の起点は1967年のサイケデリック・グループSoft White Underbellyにさかのぼり、1971年にBlue Öyster Cultの名前が使われるようになった。1972年にデビュー・アルバムを発表している。
初期メンバーには、Albert Bouchard、Allen Lanier、Donald “Buck Dharma” Roeser、Andy Winters、Les Braunsteinがいた。マネージャー兼プロデューサーのSandy Pearlmanの関与も初期から大きい。Braunstein脱退後はEric Bloomが加入し、その後Andy Wintersは解雇され、Albert Bouchardの弟Joe Bouchardがベースを担当した。
バンド名のBlue Öyster Cultは、Pearlmanが1960年代に書いた詩に由来するとされる。その詩では、地球の歴史を裏で導く異星人の集団として「Blue Oyster Cult」が登場する。Pearlmanは、メニューにあった「Blue Point」種の牡蠣から思いついたとも語っている。名前のウムラウト「Ö」については、Allen Lanierの案だったという話や、Richard Meltzerがメタル的な響きを狙って提案したという話がある。
Blue Öyster Cultはハードロックを軸にしながら、楽曲ごとに役割分担がはっきりしている。Eric Bloomが主にリード・ボーカルを担い、Buck Dharmaは代表曲で歌うことが多かった。Albert BouchardとJoe Bouchardもボーカルを取っている。
作曲はメンバー全員が関わっていた一方で、歌詞は外部の人物が手がけることも多かった。Sandy Pearlman、音楽評論家のRichard Meltzer、Patti Smith、Jim Carroll、SF作家のMichael Moorcockらが歌詞を提供している。ロック・バンドとしては珍しく、外部の書き手がかなり深く関わっている点が特徴だ。
1976年の『Agents Of Fortune』は、代表曲「(Don't Fear) The Reaper」を収録したバンド最大のヒット作だ。1970年代後半はいったん商業的に伸び悩んだが、1981年の『Fire Of Unknown Origin』で再び注目を集めた。
その後、Albert Bouchardは『Fire Of Unknown Origin』発表後に脱退し、1985年に一時復帰している。Allen Lanierは1985年に離れ、Joe Bouchardも1986年に脱退した。1987年にLanierは復帰したが、スタジオ録音は多くはなかった。2001年の『Curse Of The Hidden Mirror』の後、2020年に『The Symbol Remains』を発表している。
代表曲「(Don't Fear) The Reaper」は、2000年4月8日放送のSaturday Night Liveのコント「More Cowbell」で大きく取り上げられた。Will FerrellがGene Frenkleという架空のパーカッション奏者を演じ、Christopher Walken演じるプロデューサーが「もっとカウベルを」と要求し続ける内容で、放送後に「More cowbell」という言い回しが広く知られるようになった。
このコントはアメリカのポップカルチャーで繰り返し参照され、後年のスケッチ集でも上位に挙げられている。Christopher Walken自身が、その後の舞台で観客からカウベルを鳴らされるようになったと語ったというエピソードも残っている。
Blue Öyster Cultは長い活動の中でメンバーの入れ替わりが多かった。過去にはAllen Lanier、Al Pitrelli、Kasim Sulton、Albert Bouchard、Rudy Sarzo、Danny Miranda、Ron Riddle、Chuck Bürgi、Donald “Buck Dharma” Roeser、Joe Bouchard、Eric Bloom、Bobby Rondinelli、Tom Zvoncheck、Jimmy Wilcox、John Miceli、Rick Downey、John O. Reilly、Richie Castellano、Greg Smith、Jon Rogers、Jules Radinoらが在籍している。
現在もEric BloomとDonald “Buck Dharma” Roeserを中心にツアーを続けている。Allen Lanierは2006年に引退し、2013年に亡くなっている。
まずは『Agents Of Fortune』から入るのが分かりやすい。そこから『Fire Of Unknown Origin』を続けて聴くと、バンドのヒット期の流れがつかみやすい。初期のサイケデリックな背景や、歌詞に外部の書き手が関わる独特の作りも、アルバムを通して追うと見えやすい。